スポーティ路線にガッツリ変更! トヨタ新型「プリウス」歴代車とは異なる最新モデルの魅力とは?

歴代プリウスはどのような変遷をたどってきた?

 街では毎日のように歴代のプリウスを見かけますが、プリウスがここまでヒットしたのは、ハイブリッドシステムを搭載し、いち早く燃費や環境性能にこだわり、クリーンで快適で地球に優しいクルマというイメージを構築したからでしょう。

 1997年12月に初代プリウスが誕生。「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーで、近未来的なクルマが登場したことに当時驚いた人もいるかと思いますが、小型(5ナンバーサイズ)の4ドアセダンだった初代モデルにスタイリッシュさはほとんど感じられませんでした。

初代プリウスは普通のコンパクトセダンとして登場
初代プリウスは普通のコンパクトセダンとして登場

 ハイブリッドに特化したようなイメージが先行し、「優秀だけど退屈」と評されることもあり、シリーズ・パラレル方式の「THS(Toyota Hybrid System)」は28.0km/L(10・15モード)という低燃費を達成しながら、かなり良心的な価格設定だったものの、販売台数的にはヒットとは呼べないレベルでした。

 2003年に2代目へと進化したプリウスは、「ワンモーション」と呼ばれる5ドアハッチバックスタイルに変更。ボディサイズも大きくなり3ナンバーのミドルクラスへと車格もアップしました。

 中身も大幅に進化。ハイブリッドシステムは「THS-II」へと変更され、方式こそ同じシリーズ・パラレルですがパワーアップと燃費性能は35.5km/L(10・15モード)まで向上。他メーカーのハイブリッド車のはるか先をいく低燃費がウリでした。

 さらに、今でも採用されている「EVモード」に先鞭をつけ、後方カメラの映像上で駐車場所を指定するとステアリング操作を自動で行う「パーキングアシスト」機能も搭載。アイドリングストップ状態でも快適さを保つ電動インバーターエアコンも車載用としては世界初という、先進装備を数多く装備しました。

 ボディの大型化により居住スペースも広がって快適性も向上した結果、小型車や軽自動車を抑えて販売台数1位を何度も記録するほどのヒットモデルとなりました。

 2009年には3代目へと進化。キープコンセプトながら、ハイブリッドシステムはエンジンが1.5リッターから1.8リッターへと変更され、モーターもより高性能なものが搭載された「リダクション機構付きTHS-II」へと進化し、38.0km/L(10・15モード)まで燃費も向上し、さらなる大ヒット作となりました。

 また、この3代目でプラグインハイブリッドの「プリウスPHV」が登場。2009年にリース販売が開始され、2012年には通常販売を開始しました。

  2015年には4代目へとフルモデルチェンジ。「TNGAプラットフォーム」をトヨタ車で初採用したほか、5ドアの「ファストバックセダン」へと変更され、クーペのようなボディ形状で近未来感を演出します。

 4代目ではハイブリッドシステム全体の小型・軽量化や低損失化を図り、40.8km/L(JC08モード)まで燃費を伸ばし、プリウス初となる電気式4WD「E-Four」も設定されました(。さらには先進安全装備として「トヨタセーフティセンスP」も導入しました。

 しかし、先進的すぎたデザインのフロントフェイスを中心としたエクステリアが不評だったため、2018年のマイナーチェンジでデザインを変更しています。

※ ※ ※

 新型プリウスでも35.4km/L(WLTCモード)という優れた燃費性能を実現しているのですが、以前のように燃費の数値だけを追い求めなくなっています。

 燃費性能だけでなく、スタイリッシュなデザインで、スポーティな走りが楽しく、プレミアム感をアップさせるなど、新たな価値観のプリウスが登場したといえそうです。

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