「赤ちゃんが乗っています」の目的は? 間違った説も 定番カーグッズ誕生の背景

事故発生時、「赤ちゃんが乗っています」の効果はある? ない?

 しかし実際のところ、ユーザーがこのマークをクルマに付ける意図としては、ほかのステッカー類などと同じように「ファッションという側面も」(ナポレックス)あるといいます。

 とはいえ、クルマに掲示された「赤ちゃんが乗っています」マークには、心から子どもの安全を願う切なる思いもきっと存在するはずです。そして、考案者の願いに通じるその思いがあるからこそ、前述のような「もっともらしいうわさ」が、広く長く信じられているのかもしれません。

 ではこの「うわさ話」について、誕生の経緯は事実ではないとはいえ、「マークを掲示することで事故発生時、車内の赤ちゃんに気づいてもらう」という点はどうなのでしょうか。

「マークは情報のひとつとして参考にはなるかもしれませんが、掲示されているからといって必ずしも赤ちゃんが同乗しているわけではありませんし、いずれにせよマークの有無にかかわらず、同乗者の捜索は全力で行います」(さいたま市消防局消防企画課)

「赤ちゃんが乗っています」マークを付けている側とすれば、それでも「万が一のために」という気持ちは捨てきれないでしょう。ある意味このマークは、“お守り”のようなものなのかもしれません。

【了】
提供:乗りものニュース

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