「若者のクルマ離れ」は過去の話? 実は「クルマの関心度」高まっている結果も! 時代の流れで変化する現状とは
実際に都市部と地方部でどのような需要があるのか?
では、実際にクルマを販売するディーラーの現状はどうなのでしょうか。
最初に新車を販売する都市部と地方部のディーラーはそれぞれ以下のように話しています。
「来店頂いた若年層のお客さまの傾向としては、コンパクトカーや軽自動車を検討されるお客さまが多く、やはり維持費を意識されているようです。
また遠出よりは日帰りメインの移動が多いお客さまがわりかし多いのではないでしょうか」(都市部のディーラー)
「若い人の傾向としては、軽自動車やコンパクトカーといった定番車種以外に最近ではSUVが人気です。
またアウトドアや車中泊という需要もあり、アウトドア用品の積載性や使い勝手を気にされるお客さまが多い印象です」(地方部のディーラー)
この都市部と地方部のディーラー以外にも話を聞いたところ、おおよそは都市部では自分の移動がメインとなり、地方部では移動に加えて趣味に繋がる使い方がメインにあるようです。
では中古車ではどうなのでしょうか。同じように都市部と地方部の中古車ディーラーは、それぞれ以下のように話しています。
「若い人では軽自動車やコンパクトカー、SUVといった車種を探されている人がいる印象です。
最近では新車の納車待ちが話題となっているので比較的高年式の個体を選ばれるお客さまも増えています。
そのほか、安くて自分の好みにあったクルマを探したいという熱量の高い人もそれなりにいる印象です」(都市部の中古車ディーラー)
「基本的には初めてのクルマというカタチで軽自動車を検討されるお客さまが多いですが、なかには『このクルマが乗りたいから免許を取った!』という人も来店されます。
その多くは、自分の父親が昔乗っていたなど、親がクルマ好きな世代だったということも影響しているようです」(地方部の中古車ディーラー)
※ ※ ※
またそのほかの中古車ディーラーでも最近の若年層は「自分がほしいもの」を明確な条件としている人が多いといい、これは前述の自分の個性を主張するという部分にも繋がっているといえます。
こうしたいまの若者は、決してクルマから離れているのではなく、さまざまな事情で購入出来ないながら、興味・関心はひと昔前の若者よりあるのかもしれません。
田舎じゃ交通の便が劣悪すぎて、単純にマイカーが無いと生活できないから。あとは収入に応じて足としてのマイカーを持つのは普通ですね。一家に数台とかじゃなくて一人一台が珍しくもないです。だから免許保有率も田舎のほうが高いでしょう。
困るのは大都市部から田舎に転属に成った人でしょう。大都市圏で入社しても全国組織ですと数年後に人口が数万~十数万程度の地方都市に転勤も有り得る。住居や通勤費については心配ないでしょうけど、豪雪地帯への転勤ならご愁傷様です。朝は車を出すために雪かき。会社で自分の車を停める部分を雪かき。帰りに車の雪を落とし、家に帰ってまた雪かきして停める。日常なので気にもしていませんでしたが、雪国で車を持つとある意味で重労働かも知れませんね。そういう意味では車を持つと維持費以外の部分も大変でしょう。
田舎で車を持たなくても雪が振らない地方なら自転車やバイクと言う手もあります。カブとかにチェーン巻いて走ってますからね。でも、雪が降れば道路状況は最悪で数キロならまだしも十数キロとなると事故や怪我の心配も。真冬でもバイクと自転車に乗ってるのは郵便局と新聞配達くらいのものです。常に転倒の恐れがある二輪車で買物を積んで走る人は居ないですね。生卵も買えないでしょう家に着いたら全部割れてたということもあると思う。路肩も雪で埋まるので車道を走って車に轢かれる可能性もありますね。夜間は特に。ホンダのジャイロXなら転ばないとか思ってたら甘いです。車の轍を考えたら逆に水平を保てないので2輪で足を着いて走ったほうがマシです。小型モビリティーでも轍の幅が合わないので転倒してボコボコになるでしょう。
単純に現住所の交通の便だけ考えて免許を取る取らないではなく、就職先に依っては普通免許か、最初から取れる準中型程度を取得しないと就職先の選択肢が狭まる。普段から乗っていないと運転感覚を忘れて乗ることになって困るでしょう。免許を取らないなら就職に不利。車を持たないと通勤や生活が不便。大都市に住んで買物も遊びもその中で済ませるのであれば問題ないでしょうが、多分、今の自分からするとかなり損をしていますね。
車を持つことで視野や趣味が広がることはあるし、車を持たない人より軽トラ1台でも持っている方が圧倒的に遊びの幅も広がり、好きな時間に自由に出掛けて帰られるので、逆にお金を車の維持費や燃料代に掛けてお金の掛からないアウトドアの趣味を持ったほうが面白いでしょう。
若者の車離れじゃないんだ。
車の若者離れなんだ。