日産が「スタイリッシュSUV」を新たに投入へ 3代目に全面刷新となるミドルサイズ「キャシュカイ」 中国発表間近か

キャシュカイは中国でどのようなスペックとなるのか?

 では、中国仕様のスペックはどうなるのでしょうか。

 中国ではよくホイールベースを延伸させたモデルが展開されがちですが、3代目キャシュカイはそういったことはなく、届出されている寸法は全長4440mm×全幅1840mm×全高1627mm、ホイールベース2665mmと、基本的な部分は欧州仕様とほぼ同じになります。

 タイヤサイズは215/45R17、235/55R18、そして235/50R19の3つが掲載されており、グレードによって異なるデザインのホイールを装備することになります。

 これ以外にもツートンカラーの設定や、サンルーフ、リアバンパーへの部分的なシルバー塗装、前後灯火類意匠の差異などが見て取れます。

 搭載パワートレインはすでに他市場で展開されているHR13DDT型1.3リッター直列4気筒ターボエンジン(出力155 hp)と記載されています。

 これはマイルドハイブリッド用のエンジンで、KH5T型1.5リッター直列3気筒ターボエンジン搭載のe-POWERモデルとともにラインナップを構成しています。

 あくまでこの届出情報はHR13DDT搭載モデルのものなので、これだけで中国にはキャシュカイ e-POWERが投入されないことになりません。

実は過去に日本でも公開された日産「キャシュカイ(欧州仕様)」
実は過去に日本でも公開された日産「キャシュカイ(欧州仕様)」

 日産はすでに中国市場で「シルフィ e-POWER」を投入しており、エクストレイルもe-POWERモデルを投入予定です。

 2025年までに計6車種のe-POWERモデルを投入する計画なので、キャシュカイのe-POWERモデルもそのうちのひとつとして投入されるでしょう。

 正式な発表時期は不明ですが、工信部に登場したということはそう遠くない時期に発表されることを示していることから、個人的には2023年4月の上海モーターショーで正式に発表されるのではないかと予想します。

 2021年におけるキャシュカイの販売台数は、欧州よりも中国のほうが多く、中国でも依然として人気のSUVとなっています。

 新たに投入される次期キャシュカイがどのような評価を中国で受けることになるのか、注目です。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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