大型車の「バックします」音声はなぜ流れる? 訪日時に驚く人も存在! 主張する背景、今後は義務化の動きも
街中を走行する大型車では「バックします、ご注意ください」や「左へ曲がります」といったアナウンスが聞こえてくることがあります。周囲への注意喚起ということはわかりますが、なぜ主張するように鳴るのでしょうか。
大型車特有のアナウンスの意義は? 実は意味があるアナウンスとは
日常生活において、バスなどの大型車両が走行中に「左へ曲がります」というアナウンスを聞くことがあります。
なぜあえて第三者に対して、このようなアナウンスを流しているのでしょうか。
日常生活において、バスなどの大型車両が「左へ曲がります」や「バックします、ご注意ください」といったアナウンスを流しながら走行している様子を目にすることがあります。
日本人にとっては聞き慣れたアナウンスかもしれませんが、日本に訪れた外国人は大型車のアナウンスに驚いたという人も少なくないようです。
このアナウンスは「ボイスアラーム」と呼ばれるもので、音声によって歩行者や自転車で通行している人に対する注意喚起の役割を果たしています。
では、なぜ日本ではこのようなボイスアラームが流れるのでしょうか。
大型車両メーカーの担当者は次のように話しています。
「ボイスアラームを採用している理由は安全性向上のためです。
混雑する街中や、巻き込み事故が発生しやすい交差点内などでは、歩行者や自転車に危険を察知してもらう役割があります」
右ハンドル車の場合、左後方の死角が大きく、ドライバーから確認しづらい傾向にあります。
とくに大型車の場合はボディサイズも大きいため、車両の左側を通行する歩行者や自転車は見えにくく、内輪差により巻き込み事故が発生しやすい傾向にあります。
大型車は死角を完全になくすことや、完璧に周囲を確認することは極めて難しいため、大型車が安全に走行するためには、歩行者や自転車側からの配慮が必要になります。
そのため、歩行者や自転車に、周囲の大型車の左折を知らせるために「左へ曲がります、ご注意ください」や「バックします、ご注意ください」といったボイスアラームが流されているのです。
2021年度に全日本トラック協会が公表している「交通事故統計分析結果」によると、大型車の死亡事故件数は2011年から2021年において減少傾向にはあるものの、いずれの年でももっとも多い結果となっています。
車両の大きさや重量などの影響から事故が発生しやすい大型車ですが、このようなボイスアラームはその事故を少しでも減らすために始まった、日本ならではの対策のひとつといえます。
トラックの電飾は良い画像だが、バックします 左に曲がります のアナウンスとは 何も関係の無い写真ですね。
「…..ヘッドライトをつけると、自動的にアナウンス音が小さくなったり、流れないようになったりする特装車もあります」この記載は間違いです。その機能は最初から内蔵されてあり、一般に配線されて居ないため機能して居ませんが、取説に従い配線すればその機能は有効化します。また、「…..運転手の手動でアナウンスをオフに切り替えるなど…..」これも間違いです。その機能が有る車両はほとんどないと思います(但し、上記配線を多少改造すれば実現は可能ですが)。もう少し詳しい取材を行ったうえで、適正な記事にしてほしいと思います。