高速料金未払いは必ずバレる! 故意の「不正通行」は処罰の対象!? うっかり払い損ねたときの正しい対応は?
「うっかりミス」が原因で未払いになったときの対応は?
うっかりで料金未払いになってしまった場合はどう対処するべきなのでしょうか。
その場合、該当する区間を運営する高速道路会社の「お客さまセンター」などに申し出ることがベストな対応のようです。
その際に、名前や住所、電話番号だけでなく車両番号(ナンバー)、日時や通行した料金所名などの情報も必要になります。
あとは未払い分の料金をETCカードで支払うか、銀行振込やコンビニ払いで精算するわけですが、ETCカード以外での支払いだと、一部区間を除き上限料金が請求されてしまうので、できる限り期限切れしていないETCカードを用意しておくのが良いでしょう。
実際にETCトラブルによって不正通行(実際は料金未払い)をしてしまった人に話を聞いてみました。
都内で自営業を営むSさん(50代男性)は、つい最近中古の輸入車を購入したばかり。年式は古めですが、走行距離が短めだったことや、ETCなどの装備も充実していた車両を購入したそうです。
「いままでも何台か輸入車を乗り継いできましたが、ETCのトラブルはありませんでした。今回も純正ETC車載器が装着されていたので、問題なく利用できると思ったのですが…」
クルマを乗り換えてすぐに首都高を利用する機会があり、有効期限内のカードを挿入し、いざ首都高のETCレーンへ。しかし開閉バーが開かなかったのだとか。
「幸いインターホン越しに係員と話ができて、とにかくそのまま走ってくれとのことでした。最初はETCゲート側に不具合があるのかと思っていました」
しかし帰り道も同じように開かず。そのときやっと装着されているETC車載器が作動していないことに気がついたそうです。その後、購入したショップから紹介された電装会社で、テスターにて作動不良を確認。慌てて新しい社外品のETC車載器を購入したといいます。
では未払いとなった通行料はどのように支払ったのでしょうか。
「首都高のウェブサイトの『首都高ETC課金(訂正)フォーム』で入口名や経路、出口名、ETCカード番号に加え、車両番号(ナンバー)などを入力しました。
後日『未払いの請求案内』などは来ていないので、先方がチェックした画像データなどと記載内容が一致していたので後処理できたのだと思います」
このケースのように、中古車に装着済みのETC車載器が作動するかについては、中古車の販売店では完全にチェックできないことは注意したいところです。
中古車販売店に聞いてみたところ、たいていの販売店は中古車を仕入れた時点で「動作OK」のインジケーターが点灯するかを確認する程度。原則として中古車は展示してある現状での売買のため、ETCを専用テスターにかけたりしないそうです。
「私の場合、とにかくETCが正常に作動するものだと思い込んでいたので、かなり焦りました。
ただETCの不具合による未払いはよくあるみたいで、もしうっかりミスで開閉バーが開かなくても、落ち着いて設置されたインターホン越しに係員の指示に従えば、トラブルにまで発展しないで済みます」(ETCトラブルで料金未払いとなったSさん)
※ ※ ※
故意によるETCの「不正通行」は厳しく取り締まられるべきだと思いますが、うっかりミスやETCの不具合による未払い状態の間は大きな問題にもなりませんし、罰則も適用されません。
これを高速道路の管理会社から請求が来ても放置していると不正通行と見なされ、割増金も加味され倍額に、さらに遅延すると年利10.75%の遅延金も追加で支払う必要が生じてしまいます。
もし開閉ゲートが開かない状況になっても、できるだけ冷静に状況を把握し後日早めに支払い手続きすれば、面倒なトラブルは回避できそうです。
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