トヨタ新型「プリウス」で「車中泊」!? その行為が「荒唐無稽」とは言い切れない理由とは
2022年11月にフルモデルチェンジした新型プリウスは、先代モデルに比べスポーティなスタイリングとなり、イメージを一新しました。外見から見ると「車中泊」ができそうに見えないかもしれませんが、意外とそうでもなさそうです。
新型「プリウス」で「車中泊」!?
新しい旅のスタイルとして「車中泊」が注目され、本格的なキャンピングカーの販売が増える一方で、日常的に利用する愛車で気軽に車中泊を楽しむ人も増えているといいます。
そんななか、2022年11月にフルモデルチェンジしたハイブリッドカー「プリウス」で車中泊することは可能なのでしょうか。
5代目となる新型プリウスは、1997年の初代モデル以来プリウスが培ってきた環境性能の高さに加え、「Hybrid Reborn(ハイブリッド リボーン)」をコンセプトに「ひと目ぼれするデザイン」「とりこにする走り」を兼ね備えるクルマとして生まれ変わりました。
なかでもスタイリングは先代までとは大きく変化し、低く構えるスポーツカーのようなデザインに。
SNSなどではデビュー早々「カッコいい」との声が多くみられるなか「室内ちょっと狭そう?」と危惧する声もあるなど、大きな反響を呼びました。
そんなスタイリッシュな新型プリウスで車中泊をするのは、ちょっと荒唐無稽(こうとうむけい)なことと感じるかもしれません。
しかしそうとも言い切れない理由がふたつあります。
ひとつは、新型プリウスの荷室空間の広さです。
新型プリウスは、後席の背もたれを倒し、荷室を拡大するとフラットな床面が現れます。
市販化に先駆け用意された新型プリウスのプロトタイプ車で試したところ、斜めに寝転べば、身長約170cmの編集部員が十分に就寝可能な空間であることも確認しました。
スタイリッシュに生まれ変わったとはいえ、プリウスは依然として実用性の高いモデルであることがわかります。
そしてもうひとつの理由は「給電」です。
新型プリウスには、センターコンソール後部とラゲッジルームの2か所に、AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントを用意します。
火を使わず、電化製品を使えるのは、キャンプや車中泊には心強い味方となります。
またクルマを走らせない状態では「外部給電モード」も利用できます。
この際、エンジンをかけず走行用バッテリーだけを使って給電する「EV給電モード」を使えば、アウトドアレジャーなどで電力供給ができます。
バッテリー残量が所定値を下回れば給電は終了するので、不意にエンジンが作動することも避けることが可能です。
さらに災害時などの非常用電源として緊急的に使用する際には「HV給電モード」にし、バッテリー残量が所定値を下回るとエンジンがかかり給電を続けることもできる2段構えの仕組みとなっています。
家族みんなで車中泊という訳にはいきませんが、ひとりで気ままなドライブ旅の際、思い立って車中泊をするのに、新型プリウスが意外と向いていることがわかります。
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かつてプリウスを「キャンピングカー」に架装した例がありました。
手がけたのは、ハイエースなどをベースにキャンピングカーを製造・販売する長野県のビルダー、かーいんてりあ高橋です。
3代目プリウス(30系)をベースにした「Relax Cabin(リラックスキャビン)」は、ハッチバックのリアゲート部にFRP製一体型シェルを載せた「かたつむり」を思わせる個性的なスタイリングが特徴で、各地で開催されるキャンピングカーイベントでも大いに注目を集めていました。
上下2段式の空間となった車内には、大人4人から5人が就寝できる広いスペースを確保しています。
さらに同社では、プリウスの走行用ニッケル水素バッテリーから100V/1500WのAC電源を取り出す供給システムも開発するなど、メーカーに先駆けた意欲的な取り組みもみせていました。
頭おかしいんじゃぁ無い?
誰がプリウスで車中泊したいの?
無理矢理な記事辞めろ!