2435万円の「スカイラインGT-R」 わずか2745キロしか走行してない極上「VスペックII」が凄い! どんな個体だった?

日産「スカイラインGT-R(BNR34型)」といえば映画などの影響によって世界的に人気のある1台ですが、そのなかで極上コンディションの「V-Spec II」がオーストラリアで発見されました。

極上「スカイライン」をオーストラリアで発見!

 日産「スカイラインGT-R」の第2世代のひとつ「スカイラインGT-R(BNR34型)」(以下R34)はオークションなどで高値で取引されています。
 
 定期的にオークションに出品されるR34ですが、なかでもV-Spec II(以下R34 VスペックII)と呼ばれる仕様の場合、そのほとんどが2000万円を超える価格が付けられているようです。

マジ!? 日産「スカイラインGT-R V-Spec II(BNR34型)」がオーストラリアで2400万円で落札された(Photo:Collecting cars.com’s)
マジ!? 日産「スカイラインGT-R V-Spec II(BNR34型)」がオーストラリアで2400万円で落札された(Photo:Collecting cars.com’s)

 1998年5月に登場した10代目スカイライン、その後1999年1月にR34が登場し、先代となるR33よりもボディサイズを縮小したことでフットワークに優れた運動性能を実現しています。

 R34発売当時は、標準車とVスペックを設定。Vスペックは標準よりもレーシングカーのようなエクステリアと走行性能が加えられた仕様です。

 Vスペックの主な仕様は、専用エアロパーツの装着や専用チューニングされたサスペンション、アクティブLSDなどが採用されています。

 今回のVスペックIIは、2000年8月のマイナーチェンジで登場しました。

 量産車として初となる「NACAダクト(National Advisory Committee for Aeronautics)付きカーボン製エンジンフード」やアルミ製ペダル、空力を意識したボディキット、強化されたサスペンションなどを採用。

 パワートレイン、第2世代GT-Rに搭載される2.6リッター直列6気筒ツインターボチャージャーの「RB26DETT型」となり、最高出力280馬力、最大トルク40.0kgf・mとなっています。

 2022年11月22日に、オーストラリアでR34 VスペックIIが出品されました。

 この個体は、日本で納車されたのち、オーストラリアに輸入され未登録のまま販売されたとようで、走行距離は2745kmです。

 なお出品者によれば、この個体に採用されるボディカラー「スパークリングシルバー」で仕上げられたV-スペックIIは、わずか348台が工場から出荷されたと説明されています。

 また内外装のコンディションについては良好だといい、走行距離に見合った状態なようで、今回の個体ではWedsSport製の触媒コンバーターとGReddy製のターボタイマー、ニスモ製スピードメーター、寒冷地仕様が追加装着されています。

 出品者はこのR34 VスペックIIについて次のように話しています。

「R34スカイラインGT-Rは、日本を代表するパフォーマンスカーであり、とくに希少なVスペックII仕様の人気が高いです。本車両は、書類上も極めて少ない走行距離で提供され、外装・内装の状態も明らかに優れています。日本車好きな人や運転を楽しみたい人におすすめします」

※ ※ ※

 なお、気になる落札価格は、27万5500豪ドル(約2435万円)となり、R34のなかでも希少性が高いVスペックIIは高額取引されるようです。

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