目の前の道路が雪&凍結、どうする? 雪国&都会関係ない! 道脇にある「砂箱」を使うべし! 実際にどう使うのが適切?
雪道を通る際に、気を付けていても「すべる」ことがあります。そんなときに使いたいのが「砂箱」です。実際にはどのようなタイミングで使えば良いのでしょうか。
実際にどう使うのが適切?
2022年12月21日、国土交通省や気象庁は連盟で「大雪に対する緊急発表」を公表しました。
これによれば、「22日夕方から26日頃にかけて北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となるところがある見込み」だといいます。
また冬タイヤを装着していても油断は出来ないことがあるといいますが、そのような滑りやすい道路に設置してる「砂箱」とはどのようなものなのでしょうか。
国土交通省と気象庁は、2022年12月17日からの大雪時に車両の立ち往生が発生したことに加えて、22日から26日に大雪の恐れがあることから、「大雪の場合は不要不急の外出を控えてください」と呼びかけています。
また、やむを得ず自動車を運転する場合は、冬タイヤの装着、チェーンの携行及び早めの装着の徹底、スコップや砂などの冬用装備の携行など大雪に備えた行動が必要です。
この砂というのは、降雪地や路面が滑りやすい場所に設置される滑り止め対策の「砂箱」や「融雪剤」、「凍結防止剤」を指しており、国土交通省は次のように説明しています。
「道路を管理する各機関は、安全で円滑な冬期の道路交通を確保するため、路面の凍結抑制または除雪の効果を高める目的で、凍結防止剤や融雪剤の散布を実施。国が管理している道路については、基本的に塩化ナトリウムに基準を設けて散布しています」
なかでも砂箱は、街中や郊外などさまざまな場所にあり、基本的に郊外の道路では常設、市街地では雪の降るタイミングを見つつ設置され、砂箱の中身は細かな砂利で運転手が路面のすべりを感じたら砂をまくことで滑り止めとして使います。
融雪剤は、基本的に塩化カルシウムを用いたもので、凝固点を-50度程度まで引き下げることができます。
これは極寒の場合でも一度に多くの雪を解かすことができ、即効性もあることから雪が積もった道に撒くのに適しています。
凍結防止剤は、塩化ナトリウムを使い凝固点を-20度程度まで下げることができるほか、持続力も長いのが特徴で、降雪に撒かれているのが特徴です。
融雪剤などは、雪や氷を溶かすために用いられます。札幌市では、除雪機の作業後に路面が凍らないように使用することがあります。
では、実際に運転中に滑り止めを使いたい場合にはどのようにすれば良いのでしょうか。とある道路管理課の担当者は次のように話しています。
「砂の中身は、7号砕石というものを使用しており、細かな砂利によってすべり止めの効果が発揮されます。
滑り止めは、路面がすべりやすくなっているときにどなたでも使っていただけます。
使い方は、砂箱からすべり止め材の袋を取りだして、車道や歩道、横断歩道などに直接巻くことで、クルマやバイクだけでなく、自転車や歩行者に対しても有効です」
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都市部などでも勾配のある橋の途中などに滑り止めが設置されていることがあります。
また降雪時だけでなく気温の低下によって路面凍結の恐れがある場合などにも有効な滑り止め対策となるため、事故やトラブルが起こる前には巻いておくのが良いでしょう。