高速道で「緊急停止!?」 万が一の事態にドライバーは「何をすべき」? 二次災害を防ぐ「緊急時の3原則」とは
「車内に残らない!」そして「安全な場所に避難する!」
停止表示機材を使用していたとしても、高速道路上で停止したまま車内に残ることも危険です。
寒い冬場などはとくに車内へ留まりたくなりますが、たとえ路肩であっても、停車していることに気が付かず後続車が衝突してくることがあります。
クルマのなかだから安全だとは思わず、ドライバー、乗員ともに道路外へ速やかに避難するようにしましょう。
事故後の緊急連絡を車内でおこなっていたため、後続車に追突されてしまったというケースもありました。
そのような処理も、まずは速やかに避難をしてからおこなうようにします。
避難する際は、後続車への安全措置を適切におこなったうえで、ガードレールの外側など道路外の安全な場所へ速やかに移動、待機します。
同乗者も必ず安全な場所に避難してもらいましょう。また避難後に忘れ物などを取りに戻るのも大変危険です。
一度安全な場所まで離れたら、事故処理が済んで安全が確認できるまではクルマに戻ってはいけません。
安全地帯まで離れたら、携帯電話や近くの非常電話で緊急事態を報告します。
緊急通報先としては110番や、道路緊急ダイヤル「#9910」があります。
非常電話は高速道路上に1キロメートルごとに設置されており、受話器をあげれば道路管理者の交通管理室に繋がるようになっています。
その際は、故障もしくは事故の場所、停止場所、負傷者の有無などを伝えるようにします。
高速道路の路肩には、一定区間ごとに数字が刻まれた「キロポスト標識」と呼ばれる距離表示があるので、まずはそれを伝えることが大事です。必要に応じてレッカーの手配などもしておくといいでしょう。
また、車両が動く状態であれば、サービスエリアやパーキングエリアなど近くの安全な場所に車両を移動させるようにします。
基本的に路肩は、故障時などのやむを得ない場合を除き、走行したり駐停車したりすることは禁止されています。
自身が走行している際も、電光表示板やハイウェイラジオで故障車や事故、落下物などの表示を確認し、進路前方の危険を早めに察知しておく必要があります。
もしそのような表示を確認したら速度を落とし、前の車両が急停止した場合に備え、十分な車間距離を取るようにします。
故障車だけではなく、近くや物陰に歩行者がいる可能性も考え、二次災害をおこさないよう注意して走行するようにしましょう。
渋滞によって減速や停車をする場合や、落下物や停車中の事故車両を見つけた場合など、異常事態を発見した際はハザードランプを利用し、後続車の追突を避けるようにします。
※ ※ ※
高速道路は一般の道路とは違うという認識を持ち、事前準備をしっかりすることも大事です。
トラブルを未然に防ぐためにも、オイルやタイヤなどの車両点検は確実におこない、停止表示機材の確認をするだけでなく、自身の体調も整えたうえで走行することが重要となります。
高速道路を走行する際には常に、先に述べた「緊急時の3原則」を思い出し、適切な行動をとりながら安全運転を心がけましょう。
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