気を抜くと「ツルッ」! 怖すぎ「ブラックアイスバーン」の起きやすい場所は? JAFがSNSで注意を呼びかけ
JAFは公式SNSで「ブラックアイスバーン」について注意を呼びかけています。では、ブラックアイスバーンとはどのようなもので、どう注意すればよいのでしょうか。
見た目で判断はNG! 「ブラックアイスバーン」の恐怖
日本自動車連盟(JAF)の公式ツイッターは2022年12月15日、「まるで濡れた路面!? ブラックアイスバーンに要注意!」と投稿しています。
では、ブラックアイスバーンとは一体何なのでしょうか。
寒い冬は氷点下になると路面の凍結はしばしば起こります。
通常の凍結路面では、雪が踏み固められるなどにより、白くツルツルの氷となっていることが多く、歩いていたりクルマに乗っていても、路面を見れば凍結していることが確認できます。
このような凍結路面のことを「アイスバーン」といい、摩擦係数が著しく低くなります。
スタッドレスタイヤを履いていても滑ることがあり、通常の路面と違い事故のリスクがかなり高まるため、走行時はこのような路面を避けた進路を取ることが大切です。
一方で、ブラックアイスバーンというものがあります。
これは氷の膜が薄くなっているアイスバーンで、白くなっておらず一見すると少し濡れてキラキラとしたアスファルトとほとんど変わらないように見えます。とくに夜間はライトで照らされるとほぼ見分けはつかないとされています。
とはいえ、氷の膜で覆われたアイスバーンのひとつであることには変わりないため、速度を落とさず侵入すると滑ってクルマのコントロールを失いスリップにつながるとても危険な路面です。
JAFによると、ブラックアイスバーンが発生しやすい状況として、日中に積もった雪が解けたとき、降雨後に冷え込みが強くなる夜間や明け方を挙げており、発生しやすい場所では、風通しの良い橋の上や陸橋、トンネル出入口が危険だと説明します。
そんなブラックアイスバーンですが、この危険性を検証するため、JAFはウエット路面・圧雪路面・アイスバーン路面・ブラックアイスバーン路面を同じクルマで走行し、ブレーキ制動距離を測定するテストをおこなっています。
テストはスタッドレスタイヤを装着した状態で40km/hの速度で各路面に侵入し、急ブレーキをかけた際の制動距離を3回測定して平均値を出しています。
ウエット路面では11m、圧雪路面では20.2mという制動距離だったのに対し、ブラックアイスバーンは69.5m、アイスバーンでは84.1mという結果となりました。
このテスト結果から、ウエット路面や圧雪路面でも乾いた路面と比べると制動距離は伸びる傾向にありますが、アイスバーン状態であるとこれらをはるかに超える制動距離となるため、非常に危険な路面であるといえます。
JAFは、濡れたアスファルトとほとんど見た目が変わらず、凍っていることに気づきにくいため、冬のドライブでは「滑る」ことを前提にした慎重な運転が必要だといい、「急」と付く動作(急ハンドル・急ブレーキ・急加速)は厳禁だと説明しています。
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4WD車やスタッドレスタイヤを履いていてもアイスバーンでは滑ることがあります。クルマの性能や冬タイヤを過信せず、常に「滑るのではないか」と考えた慎重な運転が必要です。
またタイヤチェーンをはじめ、もしものときに備えたアイテムを車内に携行するようにしましょう。
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