トヨタ社長のサプライズに驚愕!? 人に寄り添った「新型モデル」発表! 60周年を祝ったタイトヨタの式典とは
2022年12月14日にトヨタのタイにおける車両販売・生産会社である「トヨタ・モーター・タイランド」は、設立60周年を記念してバンコクにて式典をおこないました。
タイトヨタ設立60周年記念式典の中身とは
2022年12月14日、トヨタのタイ法人となるタイトヨタ(Toyota Motor Thailand Co., Ltd.)が設立60周年記念式典を開催しました。
そこでは、同市場での取り組みや近い将来に登場する新型モデルのお披露目もサプライズでおこなわれました。
タイトヨタの60周年記念式典は、タイ・バンコクにておこなわれました。
式典には、来賓としてスパッタナポン・パンミーチャオ・タイ王国副首相兼エネルギー大臣をはじめ、政府関係者、サプライヤー、ディーラー、タイ日本大使館関係者などが出席。
トヨタからは豊田章男社長、タイトヨタの山下典昭社長など約1500名が出席しました。豊田社長はタイへの感謝と更なる貢献に向けた決意を表明しました。
1962年にタイトヨタを設立し、1964年には最初のサムロン工場生産開始しています。
その後、累計生産台数は100万台(1996年)、200万台(2004年)、300万台(2017年)、500万台(2010年)、1000万台(2018年)と順調に台数を伸ばしていきました。
これらの台数の基盤となるのが、IMV(Innovative International Multi-purpose Vehicle)です。
IMVプロジェクトは世界のユーザーに、より魅力的な商品かつ求めやすい価格で迅速に提供する「需要のある地域で生産」の方針のもと、グローバルで効率的な生産・供給体制を構築してきました。
IMVは2004年に140カ国以上の市場に導入することを前提に開発されたピックアップトラックとして「ハイラックス(シングル/エクストラ/ダブル)」の3仕様、ミニバン(イノーバ)、SUV(フォーチュナー)で構成されます。
主な国や地域はタイ、インドネシア(アジア)、アルゼンチン(南米)、南アフリカ(アフリカ)の3大陸・4拠点をIMVのグローバル向け供給拠点と位置付け、アジアをはじめ、欧州、アフリカ、オセアニア、中南米、中近東といった124か国(2022年時点)に供給しています。
また、主要部品はディーゼルエンジンをタイで、ガソリンエンジンをインドネシアで、トランスミッションをフィリピン及びインドで生産し、車両生産国に供給しています。
このような特徴を持つタイトヨタについて、タイトヨタの山下社長は次のように述べています。
「1962年にタイトヨタを設立してから、60年の時を経て、今、タイには27.5万人ものトヨタグループ・関係会社の従業員がいます。
トヨタは、現在、タイにおける自動車販売の33%を占め、トップシェアを誇っております。
米国・日本・中国に次いで、タイはトヨタのなで4番目に生産台数が多い国でタイ国内において、トヨタはもっともたくさんのクルマを輸出する自動車メーカーでもあります。
タイトヨタのなかで大きな転機となったのは、2002年にグローバル車両開発・生産プロジェクトである『Innovative International Multi-Purpose Vehicle(IMV)』をタイで推進したことです。
IMVは、共通プラットフォームをつくり、エンジンや部品も共用したうえで、スケールメリットを生かして複数のモデルを展開しようとするプロジェクトで、ピックアップトラックの性能やデザインなど、商品力も大幅に向上させました。
またタイトヨタは、ゼロエミッションの実現に取り組みながら、いかにモビリティを多くの人にご利用いただだけるようにするか、パートナーと連携して取り組んでまいります。
ゼロエミッション社会の構築に向けて、パタヤ市と一緒に脱炭素サステナビリティシティプロジェクトを実施するのもそのひとつです。
実証の一環として、パタヤ市住民の移動用に、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、バッテリーEV、燃料電池自動車など、幅広い電動車を提供しています。
リアルワールドでのデータやお客さまのフィードバックを収集し、政府が推進するカーボンニュートラルに貢献したいと思っております。
トヨタは、カーボンニュートラル実現に向けて全方位で取り組んでおり、車両だけではなく、生産工場や物流においてもCO2削減に取り組んでおります。2014年以降、私たちはCO2排出を40%も削減してまいりました。
最近では『2030年までに30%のBEV導入』を目指すタイ政府のZEV推進パッケージにタイトヨタが合意したことも発表いたしました。
私たちは、環境のため、そしてタイに住む皆さまのために、タイ政府の目標に貢献できるよう取り組んでいくことをお約束いたします」
またタイトヨタは、CO2削減の役に立てるようにこれまで300万本の植樹を実施。SDGs達成への貢献のひとつには、タイのバンポー工場に設立した「Cheewa Panavet」という生物多様性を学ぶ学習センターが挙げられます。
学習センターは、まったくの更地に1本1本植樹したことからスタートし、約10年経った2022年にはホタルが見られるほどの立派な森が完成しました。
このようにトヨタは、タイで60年の歴史を積み重ねながら、現在の生産基盤ともいえるIMVの確立や、タイ発のアジア全体に向けたカーボンニュートラル社会の実現に取り組んでいるのです。
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また60周年記念式典では、今後タイで発売される新しい「IMV 0コンセプト」と「ハイラックスRevo BEVコンセプト」をお披露目しました。
2台のコンセプトは、それぞれの役割やユーザーニーズを踏まえた、今後あるべきクルマの未来を体現しています。
ひとつは、移動の自由や経済成長をサポートするクルマとなり、もうひとつカーボンニュートラルとより良い地球環境の実現に貢献するクルマです。
式典に参加したトヨタの豊田章男社長は「トヨタでは、何よりも『人』を大事にしています。トヨタのクルマは、お客さまの生活シーンに寄り添ったものでありたいと考えています。だから『IMV 0』では何カ月もかけて、お客さまのライフスタイルやニーズを徹底的に探りました」と語っています。
そうした背景もあり、この2台は最初にタイ市場に導入され、そのほかの国や地域には需要によって導入検討していくといいます。
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