高速の「渋滞情報」なぜ細かく分かる? リアルタイムで「ここから渋滞◯◯km」を情報収集する「3つの方法」とは!?

渋滞計測機器の情報に加え「人の目」による「報告」も集約されていた

 ふたつめの計測方法は、黄色いパトロールカーに代表される巡回車両からの報告です。

道路上の計測機器「トラフィックカウンター」以外にも、高速道路巡回のパトロールカー隊員や料金所の職員らによる情報も集約されています[画像はイメージです]
道路上の計測機器「トラフィックカウンター」以外にも、高速道路巡回のパトロールカー隊員や料金所の職員らによる情報も集約されています[画像はイメージです]

 各高速道路会社に所属する交通管理隊はパトロールカーに乗務し、24時間365日体制で高速道路の巡回をおこなっています。

 黄色い車体に赤い警戒のシマ模様が目立つパトロールカーですが、地域によっては白いパトロールカーも存在し、共に巡回業務をおこなっています。

 その業務は道路の情報収集や落下物の排除など、道路上の異常を察知して処理をすることです。

 高速道路で安全かつ円滑な走行ができるよう、常にパトロールをしています。

 こうした巡回業務のなかでも、渋滞の発生状況を調べることも重要な仕事のひとつです。

 交通管理隊は交通渋滞を発見すると、ただちに無線で道路交通管制センターに報告をしています。

 計測機器のトラフィックカウンターは、渋滞の発生しやすい首都圏近郊には数多く埋め込まれていますが、日本中全ての道路で同じように設置されているわけではありません。

 常にさまざまな道路を巡回し、目視で道路状況を確認できる交通管理隊からの情報が、渋滞情報の把握には必要不可欠となります。

 3つ目の計測方法は、料金所係員による連絡です。

 料金所付近で渋滞が発生した場合、目視で確認した料金所の係員が、速やかに道路交通管制センターへ報告をします。

 渋滞が発生しやすいインターチェンジ付近の渋滞情報を料金所の係員みずから知らせているのです。

 このようにさまざまな場所で計測機器と人の目により確認された情報は、道路交通管制センターで一元化。

 常に変化し続ける渋滞情報を、24時間365日のリアルタイムでいち早く発信することを可能にしています。

※ ※ ※

 高速道路は信号のある交差点もなく、快適な走行と移動時間の短縮ができます。

 しかしその一方で、いったん渋滞にはまってしまうと抜け出すことがなかなかできません。

 どこからどこまで渋滞しているのかわからないままの運転はストレスがかかり、事故に繋がる恐れもあります。

 その意味でも、高速道路上の渋滞情報はドライバーにとって欠すことができない非常に重要な案内といえるでしょう。

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