完全にパクリ!? アルファード顔の新型「バン」発表目前! 全長3.5mのミニアルファードが中国で間もなく登場か
トヨタ「アルファード」は中国でも非常に人気の高いミニバンです。その一方で中国メーカーからは度々アルファードのデザインを真似したモデルが登場しますが、今回新たに登場が控えている小型バンはアルファード顔そのままのデザインといえるものでした。
トヨタ「アルファード」にそっくりな小型モデルが登場予定?
ひと昔前までは「パクリ大国」とまで呼ばれた中国ですが、今や中国の自動車市場では「パクリ車」を見る機会はほとんどなくなりました。
それでも、力のある大手メーカー以外では、依然として「見た目が少し怪しい車」がはびこっています。
今回、トヨタ「アルファード」にそっくりな小型EVが登場を控えていることがわかりました。
この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)のサイトです。
工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが新型車を製造・販売する前にその情報を工信部に届け出る必要があります。
ミニアルファードともいえるEVの発表を控えているのは中興汽車(ZXオート)というメーカーで、1949年に設立された中国人民解放軍の自動車修理工場に端を発します。
名前はアメリカ合衆国より制裁を受けている中国のIT企業「ZTE(中興通訊)」と似ていますが、無関係です。
河北省保定市に本拠地を置くこのメーカーはまだ中国メーカーが国内で手一杯だった時代にいち早く海外へ進出し、中国メーカーで初めて海外に完成車工場を建設しました。
2010年代のリビア内戦では日系メーカーに混じり、中興汽車の生産したピックアップトラックも「テクニカル(荷台に対空機銃などを乗せた簡易的な戦闘車両)」として両陣営で大活躍した歴史があります。
戦闘用として輸出していない日系メーカーにとって、紛争にて戦闘車両として使用されるのは絶対に避けたいところです。
ですが、それと対照的に、中興汽車はリビアに輸出した7000台の自社製車両が紛争で大活躍したと当時大々的に宣伝し、今でも公式ホームページの社史に誇らしく記載されています。
そんな中興汽車ですが、現在のラインナップは3種類のピックアップトラックのみとなっており、市場での勢力も弱まっている傾向にあります。
ピックアップトラック市場では同じ保定市に本拠地を置く「長城汽車」が勢いを増しており、完全にシェアを奪われています。
「ピックアップしか取り揃えていないメーカーが、その戦える唯一の市場でさえ影響力を失っている」という現状を変えようと、この度の小型EV投入に踏み切ったのでしょう。
昔は外形だけにせて内装は全然と言う感じだったけど、今は内装まで立派なのは驚き。
昔は外形だけにせて内装は全然と言う感じだったけど、今は内装まで立派なのは驚き。