「中古車の概念」なくなる!? トヨタ新型「プリウス」の進化が続くKINTO新サブスクへの反応は?

トヨタが子会社とサブスクの新サービス「KINTO Unlimited」を発表。乗り始めた後もオプションやハードウェアを追加・更新してクルマを進化させられるのが特徴です。まずは新型「プリウス」から始まります。

使用開始後もクルマが進化する「KINTO Unlimited」

 トヨタと子会社のKINTOは2022年12月7日、サブクスリプションの新サービス「KINTO Unlimited(キント・アンリミテッド)」を発表しました。

 今冬に発売予定の新型「プリウス」でサービスを開始する予定ですが、SNSユーザーからはどのような反響があったのでしょうか。

2022年11月16日に世界初公開され、国内では今冬(PHEVモデルは2023年春頃)に発売予定のトヨタ5代目新型「プリウス」
2022年11月16日に世界初公開され、国内では今冬(PHEVモデルは2023年春頃)に発売予定のトヨタ5代目新型「プリウス」

 KINTOはトヨタの新車が毎月定額で乗り放題となるサブスクリプションサービスを展開しています。

 ユーザーはクルマを所有ではなくリースする形となりますが、車両本体をはじめ任意保険や自動車税、維持費なども月額費用に含まれているため、面倒な手続きが不要となり、かつ、毎月かかる金額が決まっているため金銭面でも新車に手が届きやすくなるのがメリットです。

 今回打ち出されたKINTO Unlimitedの特徴は、従来のクルマでは難しかった「クルマの納車後も絶えず付加価値を提供する」というもの。

 従来は、クルマを入手してから手放すまで装備や機能は基本的に変わらないものでしたが、KINTO Unlimitedはクルマを使い始めた後でもソフトウェア更新により最新の安全機能を追加したり、用途に応じてオプションを加えたりといった“進化”に対応しています。

 これにより、通常は契約から返却の間に経年で下がっていくクルマの価値を維持できるため、サブスクの月額利用料にあらかじめ反映させ、ユーザーはよりリーズナブルにサービスを利用できるといいます。

 クルマ本体もハードウェアの将来的な更新を可能とします。具体的には、アップグレードを見越して、後付けに必要なハーネスなどの追加を新車製造時から盛り込んだトヨタ初の「アップグレードレディ設計」仕様とし、性能向上が著しい先進運転支援機能などの今後の進化に備えます。

 また、走行データをもとにドライバーの運転傾向を分析・診断し、専用アプリを通じて安全運転をアドバイス。

 さらに、これまで6か月ごとなど一定の期間で実施してきた定期点検については、車両ごとのデータに基づいてオイル交換などの最適なタイミングを提案します。

 SNSユーザーからは「昭和の人間にとっては所有欲を満たせない。それに整備や修理を自分でできる人には不要かな」と、サブスクサービスが合わないとする声があった一方、「メーカーオプションを後付けできるってホントにすごい」「ハードウェアが後付けできるのはうれしい」と歓迎する声も。

 また、「本当に乗りたいクルマなら『KINTO Unlimited』は選択肢に入ってくる」と新型プリウスの採用に期待する人もいました。

 さらに、アップグレードを見越した仕様設計により使用開始後もクルマが進化していくことから、「これからのトヨタは中古車という概念がなくなるかも」といったコメントも。

 KINTO Unlimitedは、新型プリウスの一部からサービスの提供を始め、ユーザーらの反応などを踏まえて他の車種にも拡大していく予定としています。

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