高速で前の車が「ハザード点滅」一体なぜ? 事故予防のための大事なメッセージとは

混雑する高速道路を走行中にハザードランプを点滅させるクルマを見かけます。一体なぜなのでしょうか。

混んでいる高速で前のクルマが「カッチッカッチッ」 どういう意味?

 連休などにより混雑する高速道路を走行中、ハザードランプを点滅させているクルマを見かけますが、一体どのような意味があるのでしょうか。
 

赤地と白の二重三角マークは「ハザード」のスイッチ
赤地と白の二重三角マークは「ハザード」のスイッチ

 クルマに乗っていて使う機会の多いハザードランプ。正式名称は「非常点滅表示灯」といいます。

 道路交通法第18条では「夜間の5.5メートル以上幅がある道路で停車、駐車している時は、ハザードランプまたはテールランプをつけなければならない」、また「通学通園バスは、小学校等の児童、生徒又は幼児の乗降のため停車しているときは、車両の保安基準に関する規定に定める非常点滅表示灯をつけなければならない」と規定されています。

 ほかにも、道路上に一時的に停車する際に周囲の交通に注意を促す意味や、合流などで進路を譲ってくれた他車に対してお礼の意味で点滅させる「サンキューハザード」などでしばしば用いられます。

 では、高速道路でのハザードランプの点滅にはどういった意味があるのでしょうか。

 答えは、「後続車に渋滞の存在を知らせ、追突事故を防ぐため」です。

 高速道路では一般道を走行するよりもスピードが出ている場合が多いです。

 そんななか、前方で工事や事故などが発生すると、渋滞が起こり停車や低速走行を強いられることもよくあります。

 そこで、長時間の運転による疲れなどにより少しでも発見が遅れると、スピードが出ているぶん重大な追突事故へとつながります。

 それを防ぐために、渋滞末尾に近づいた際には「前方に注意」というメッセージの意味でハザードランプを点滅させ、後続車へ知らせながら徐々に減速をすることが重要となります。

 その状況を見た後続車が同様にハザードランプを点滅させることができれば、連鎖が続き、注意喚起に効果を発揮するのです。

 この渋滞末尾のハザードランプ点滅は、道路交通法上で定められた規則ではありませんが、高速道路各社やJAF(日本自動車連盟)、ホンダなども公式サイト上で呼びかけている活用方法です。

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 2023年は行動制限も緩和され、観光産業を支援するために割引などが適用される全国旅行支援の実施など、コロナ禍で自粛を余儀なくされていたこれまでとは異なった年となることが予想されます。

 そのため、休日に発生する渋滞もコロナ前と同等かそれ以上のものとなる可能性も十分にあります。

 高速道路で前方が渋滞しているときは、十分な車間距離を取りハザードランプを点滅させて追突事故を予防する行動を取りましょう。

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Writer: くるまのニュース編集部

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