高速道路「路肩の数字」は何のため!? 実はいろいろ役に立つ「キロポスト標識」の目的とは
「キロポスト標識」は情報受信や万が一の時にも役に立つ
ラジオの交通情報などで、工事の案内がアナウンスされるとき、一般道の場合は「0月0日午前0時から12時まで、●●町●●交差点から●●交差点までの1km区間が、工事のため片側交互通行になります」というように、交差点などが場所の基準とされます。
ところが高速道路では、目印になるようなものがほとんどありません。そこで、キロポスト標識がこのように使われます。
例えば以下のような案内となります。
「0月0日午前0時00分現在、中央高速下り線は工事のため、00キロポストから000キロポストの区間を1車線に規制中です」
また事故や、渋滞情報も、トンネルやPA(パーキングエリア)、SA(サービスエリア)、IC(インターチェンジ)など、わかりやすいスポット名とキロポストを組み合わせて、できるだけ詳しくアナウンスされるのが特徴です。
「0月0日午前0時現在、東名高速上り線 ●●トンネル入口から000キロポストまで10kmの渋滞です」
「事故の情報です。0月0日午前0時00分現在、関越自動車道下り線 ●●ICの先、00キロポスト付近で乗用車2台による事故が発生しました。付近を走行中のクルマはご注意ください」
ドライバーはアナウンスを聞き、これから自分が向かう先の情報であれば工事、渋滞、事故などがあることを予想して運転することができます。
この正確な位置と情報を知っていることは、高速道路での安全のために極めて大切なことです。
またキロポスト標識は高速道路で、事故や落下物を目撃した際にも役立ちます。
目撃した場所のすぐ近くのキロポスト標識の数字を覚えておき、同乗者もしくはひとりで運転中であれば休憩ポイントなどでクルマを停めてから「スマートフォン、携帯電話対応の緊急ダイヤル(#9910)」へ通報しましょう。
その際に、覚えておいたキロポスト標識の数字を連絡することで場所が特定でき、スムーズな対応ができます。
また、高速道路を運転中に万が一事故にあったり、クルマがトラブルにあったりした場合にも、キロポスト標識は活躍します。
車両が高速道路上で動かなくなった場合は、できるだけ端にクルマを寄せ、発煙筒や三角表示板を車両後方に設置し、後方からの追突防止措置を取ります。
その際に同乗者やドライバーは車内やクルマのそばには残らず、必ずガードレール外などの安全な場所に避難してから外部に連絡しましょう。まずは「電話緊急ダイヤル(#9910)」へ通報です。
そして故障であれば、自分の加入している保険会社(ロードサービス加入の場合)やJAFへ、事故であれば110番に連絡します。
その際に、詳しいクルマの位置情報を伝えるためキロポスト標識の数字を連絡すれば、位置特定が正確に伝わるため、事故処理、故障車処理がスムーズに進むことになります。
このように様々な状況で役に立つキロポスト標識。高速道路を運転する際は、改めてチェックしてください。
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