高速道路「路肩の数字」は何のため!? 実はいろいろ役に立つ「キロポスト標識」の目的とは
高速道路には、数字の記された標識が一定の間隔で置かれています。これは何に役立つのでしょうか。
高速道路の路肩にある「数字」の名称は「キロポスト標識」
高速道路の路肩脇や中央分離帯部分に、数字が表示された小さな横長の標識が点在しています。
この標識は「キロポスト」とよばれる標識で、別名「距離標」ともよばれていますが、一体何のためにあるのでしょうか。
キロポストとよばれる標識の数字は、高速道路上でドライバーが情報受信、もしくは情報発信するときに非常に大切な役割を果たすものです。
一般道と異なり、高速道路には交差点や信号といった目印になるものがほとんどないため、キロポストの数字が正確な位置の手がかりになるほか、キロポスト標識の位置を利用して、適度な車間距離を保つことにも役立ちます。
詳しく紹介しましょう。
まずキロポスト標識に表示されている数字は、高速道路の起点からの距離を表します。
起点は東名高速であれば「東京IC」、東北道は「川口JCT」、中央道は「高井戸IC」、北関東道は「高崎JCT」と、あらかじめ決まっています。
また「上り」「下り」の概念はなく、あくまで起点からの距離をkm単位の数字で表示しているものです。
キロポスト標識の設置は1km間隔が基本で、デザインは緑のプレートに白の数字で距離を表示していますが、道路によっては100m間隔の場合もあり、デザインは白のプレートに緑の数字が基本スタイルです。
また距離の100m単位部分を小数点と小さい数字で表示するなど、運転中に遠くから見てもわかりやすくなっています。
起点からの距離が200km、300kmと、きりのよい数字の場合は「東京から300km」といったように、キロポスト標識が特別なデザインになっている場合があります。
また地域のイメージから、北関東道のキロポスト標識は紫のプレートに白の数字で表示されているなど、デザインの工夫も様々です。
キロポストの標識は、走行中の車間距離を保つ目安にもなります。
走行中に先にあるキロポストの標識を1つ目標に決めておき、先行車がそのキロポストを通過した後、自分が同じキロポストを通過するまでの時間を計測する方法です。
その時間が2秒以上であれば、適切な車間距離をキープしているといわれています。
しかし人間の計測のカウントは実際よりも速いことが多いため、「ゼロ、イチ、ニ」のカウントを「ゼロ、ゼロゼロイチ、ゼロゼロニ」とゼロを増やすことで、実際の2秒に近くなります。
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