トヨタ「アルファード」が2000万円超!? 日本の超高級ミニバンがアジアの富裕層にウケる訳
日本車に乗ることがステータス
現地のアルファードオーナー(日本人)に話を聞くことができました。
「バンコクにはビジネスで来ておりますが、私個人はシーラーチャー(東部チョンブリー県の日系企業が集まる地方都市)にある会社の代表を務めています。アルファードは公私で利用しています」
アルファードの購入理由としては、やはり高いステータス性を重視したとのこと。さらに日本から来る本社の社員だけでなく、タイのビジネスでの関係者を乗せる送迎用としても喜ばれるそうです。
「タイは道幅も広く走りやすいですが、路面は結構デコボコしています。
そんな荒れた路面でもアルファードは快適ですし、内装は高級感があってタイの人もアルファードに乗っているだけで満足してもらえます。
つまりちゃんとしたビジネスツールとしてアルファードが役に立っているというわけです」(タイ在住のアルファードオーナー)
タイでは信頼性の高い日本車に乗ること自体がステータスと捉える人が多く、そのなかでもアルファードはトップクラスの高級車になるそうです。
バブル期に日本人のお金持ちがこぞってメルセデス・ベンツ「Sクラス」を選んだのと同じような感覚のようです。
ちなみに、アルファードだけでなく、さらに大型ながらもう少しお求めやすい高級ミニバン「マジェスティ」(日本円で588万円から757万円)もあり、こちらも人気だといいます。
超高級車であるアルファードは一部の富裕層に受けているようですが、それ以外ではどんな日本車が人気なのでしょうか。再びOさんに聞いてみました。
「私も乗っていますが、ホンダの現行型『シビック』はタイでは非常に人気です。やはりスポーティであること、それでいて4ドアでリアシートのスペースも十分なのでファミリーユースでも問題ないことが理由です。
隙があればバンバン車線変更をするタイの交通事情を考えると、きびきびと走るスポーティなモデルに乗りたがる人が多いです。コンパクトカーでもスポーティなスズキ『スイフト』が人気だったりします。
トヨタとホンダは人気があり、最近ではスタイリッシュなデザインを売りにしているマツダ人気も高まっています」
なかでもトヨタ車のシェア率は高く、バンコク市内を走るタクシーはほとんどが「カムリ」。
ほかにも、日本では販売していないいすゞのピックアップトラックが人気となっており、三菱もそれなりに需要があるようです。
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