カーエアコンを賢く利用する方法! 「ACスイッチの使い方」で暖房「実質タダ」に?
クルマに備わるカーエアコンは使い方によって、燃費に影響します。なかでも暖房を使用する際は「実質タダ」で利用が可能だといいますが、どのような仕組みなのでしょうか。
「実質タダ」で利用できるカーエアコンの仕組み
クルマに備わるカーエアコンには、さまざまな機能がありますが、なかでも暖房を利用する際は「実質タダ」で使用できる場合があるといいます。
これにはどういった理由があるのでしょうか。
カーエアコンには主に冷房・暖房・除湿の3つの機能があります。
最近ではオートエアコンを備えたクルマも多いため、温度設定だけ調整して、あとは季節に関わらず同じように使っているという人も多いかもしれません。
ですが、実は季節によって使い方を変えたほうが燃費の面でお得になることがあります。
ポイントになるのは「A/C」のボタンです。
A/Cは、エアコンディショナーの略称で、エアコンのオン・オフを切り替えるボタンです。これがオフの場合はエアコンによる温度調整がない「送風」の状態になります。
送風の場合は空気を暖めたり冷やしたりという工程がなく、余分なガソリンを消費しないため、燃費の面でお得といえます。(ファンをモーターで回転させることで空気の吸入から排出(送風)までをおこなっているため、微量の燃料消費は起こります)
なかでも冬に暖房を使う場合、「実質タダ」で使用できるといいますが、どういう仕組みなのでしょうか。
これにはクルマのエンジンが関係しており、そもそもクルマのエンジンは始動しているだけで大量の熱を発していて、熱くなりすぎないように冷却水(ラジエーター液)を使ってエンジンの温度を下げています。
この時に温まった冷却水を冷やす際に発生する熱を利用して、車内に暖かい空気を送り込むことができるので、A/Cをオンにしなくても暖房の効果があります。
一方でA/Cをオンにした場合、温度などの設定によって、エンジンのパワーを使うため燃費に影響があります。
たとえば冷房の場合、「液体が気体(蒸発)に変わる時に熱を奪う」という原理を利用しています。
この原理により、A/Cオンにすることでコンプレッサーという装置を回し、取り込んだ空気を冷却・除湿して車内に冷たい空気を送り込んでくれるという仕組みとなっています。
このようにA/Cスイッチのオン・オフによって燃費に差が出るので、冬場はスイッチをオフにしていたほうがお得に使えるといえます。
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ただし、車内のガラスが湿気で曇ってしまった場合は、A/Cをオンにしておいた方が良いでしょう。
エアコンには冷房や暖房など空気の温度調整機能のほかに除湿の機能があり、スイッチをオンにすることで除湿機能が働き、車内のガラスの曇りを取ることが可能となります。
さらにフロントガラスに風を当てるデフロスター機能を作動させたり、外気導入に切り替えて外の乾いた空気を取り込んだりすれば、より早く曇りを取る効果があります。
寒くなると車内と外気の寒暖差が大きくなり、車内の人数が多いほど曇りやすく視界悪化の要因にもなるため、状況に合わせてA/Cのオン・オフを適切に切り替えるなど、安全に活用しましょう。
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