2023年春頃に納車が開始となるホンダの新型SUV「ZR-V」。
　
　ホンダのSUVといえば人気モデルの「ヴェゼル」も挙げられますが、ユーザーは両車をどのような点で比較しているのでしょうか。

　新型ZR-Vは、ホンダとして新たに投入されたSUVです。

　本来、日本では2022年秋の発売が予定されていたモデルですが、半導体不足などの影響によって2023年春に発売が延期され、2022年9月8日からは発売に先駆けて先行予約の受付が開始されています。

　新型ZR-Vには、ガソリン車である「X」と「Z」、ハイブリッド車の「e：HEV X」と「e：HEV Z」の計4グレードが展開されています。

　いずれも先行予約受付から2か月以上が経過した現在（2022年11月末）、すでに多くの人気を集め、納期は半年を超えるようです。

　特設サイトでは、新型ZR-Vの価格や性能、機能などに加え、360度ビューも確認することができ、ユーザーが理解を深められるよう、さまざまな情報が公開されています。

　新型ZR-Vのボディサイズは、全長4570mm×全幅1840mm×全高1620mmとなり、「シビック」がベースとなるCセグメントSUVです。

　エクステリアは、縦型のグリルに曲線的なボディで、先進的かつ輸入車を思わせる高級感のあるモデルとなっています。

　パワートレインでは、ガソリン車には1.5リッターガソリンエンジンによりクイックな加速とエンジンサウンドを楽しめる1台です。

　ハイブリッド車は、新開発された2リッターガソリンエンジンにモーターを組み合わせることで、スムーズな走り出しやクリーンなエンジン音、そしてトルクフルな走りを体感できます。

　また視界の広さや死角の少なさなど、運転のしやすさもかなり重視されているうえ、ホンダ最先端の予防安全性能「Honda SENSING」も搭載されています。

　そうしたなかでホンダのSUVといえば、「ヴェゼル」も挙げられます。

　初代は2013年に登場。2代目は2021年に登場するなど、長らくホンダのコンパクトSUVをけん引する存在です。

　現行となる2代目ヴェゼルのエクステリアは、グリルレス風とみえるフロントフェイスが発表時に話題となるなど、先進的なデザインを採用しています。

　ボディサイズは、全長4330mm×全幅1790mm×全高1580-1590mmとなっており、「フィット」をベースとしたSUVとなりBセグメントSUVに分類されます。

　パワートレインは、1.5リッターガソリンエンジンを搭載するガソリン車と同エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド車をラインナップ。

　このように若干のサイズ差やガソリン車／ハイブリッド車を設定することから新型ZR-Vとヴェゼルを比較するユーザーも少なくありません。

　SNSでも「新型ZR-Vとヴェゼル悩む」「サイズ的にはヴェゼルがいいけど、内装の質感はZR-V」「デザイン的にはヴェゼルだけど、2リッターハイブリッドのZR-Vが気になる」と、両者で悩む声も見受けられます。

　実際に首都圏のホンダ販売店は「『ZR-V』と『ヴェゼル』の購入を考えたときに、もっとも大きな比較ポイントとなるのがボディサイズといえます。駐車場などの制約でヴェゼルを選ぶ人もいます」と話しています。

　また中部圏の販売店では「フロントフェイスの印象が2台で大きく異なります。存在感のあるZR-Vか、スマートなヴェゼルか、好みが分かれる部分です。そのうえで、細かな性能差を比較する人が多い印象です」といいます。

　一方で関西圏の販売店では「ヴェゼルのe：HEVは1.5リッターですが、ZR-Vでは新たな2リッターです。運転した感覚は全然違うものにも感じられますので、ぜひ体感して比較頂きたいです」と話しています。
　
※ ※ ※

　パッと見では、似たようなホンダのSUVですが、それぞれに個性を持っています。

　同じホンダだからこそ、違うのある2台。どのように異なるのか、一度試乗してみてもいいのかもしれません。