トヨタHV「新型はまだ!?」 エコカーの象徴「プリウス」がまもなくデビュー25周年! 歴代モデルを振り返る
1997年12月に誕生した世界初の量産ハイブリッドカー、トヨタ「プリウス」のデビューから間もなく25年が過ぎようとしています。そんなプリウスの歴史を紹介します。
始まりは「21世紀のセダン像」の提案から
低燃費なハイブリッドカーを象徴するモデルとして真っ先に挙がるのは、トヨタ「プリウス」でしょう。
初代が登場した1997年12月からまもなく25年。4世代に渡るプリウスの歴史を振り返ります。
●21世紀らしい理想のセダン像を追求[プリウスコンセプト]
初代プリウスのプロトタイプといえるのが、1995年秋開催の第31回東京モーターショーに出展された「プリウスコンセプト」です。1993年から始まった、21世紀に向けた次世代セダン提案の「G21プロジェクト」を具現化したものでした。
当初、低燃費ガソリンエンジンの搭載を検討していくなかで、既存エンジンの2倍の燃費目標が掲げられましたが、その際にモーターと蓄電装置(キャパシタ)をガソリン直噴「D4」エンジンとCVTに組み合わせたハイブリッドシステムの搭載が決まったといいます。
その3BOXセダン形状やコンセプトが、初代プリウスに受け継がれていくのです。
●世界初! 量産型ハイブリッドカーの歴史が始まる[初代プリウス]
初代プリウスは1997年12月に「21世紀に間に合いました」のキャッチコピーとともに世界初の量産ハイブリッドカーとして華々しくデビューしました。
3BOX型の4ドアセダンボディは、全長4275mm×全幅1695mmと5ナンバーサイズに収まるコンパクトなものでしたが、全高1490mmと背が高くするとともに車体の前後部分をグッと短くし、広い室内空間を確保しています。
1.5リッターエンジンに電気モーター、ニッケル水素バッテリーなどを組み合わせたシリーズ・パラレル式ハイブリッドである「トヨタハイブリッドシステム(THS)」のカタログ燃費値は28km/L(10・15モード燃費)で、同クラスガソリン車の2倍の燃費を達成させています。
いずれも、次世代セダンプロジェクトでの成果が市販モデルへきっちりと反映されたものといってよいでしょう。
●「プリウスらしい」トライアングルシルエットはここから[2代目プリウス]
2003年9月にフルモデルチェンジした2代目は、4ドアセダンの初代とはボディスタイルを変え、5ドアハッチバックとなりました。
これは、燃費に効く空力性能と室内の広さを両立させるための策。横から見ると客室を頂点とした三角形で、車体後部は空気の流れに配慮したハイデッキという独特のスタイルです。
トヨタではその形状を「トライアングルモノフォルム」と呼び、以来このトライアングルシルエットは「プリウスらしさ」の象徴として歴代モデルへと継承されていきます。
ボディサイズは全長4445mm×全幅1725mm×全高1490mmで、3ナンバー枠へと拡大しています。
ハイブリッドシステムは一新されTHS IIに進化。低燃費、低排出ガス性能に加え、力強い走りも両立させました。
当時の世界最高レベルの低燃費、35.5km/L(10・15モード燃費)を記録しています。
なお「プリウスシフト」などとも呼ばれるジョイスティック状の電子制御シフト「エレクトロシフトマチック」の採用も2代目からです。
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