レクサスが2人乗りセダン「IS600+」世界初公開!約600馬力のV6ツインターボエンジンを搭載! ド迫力スタイルをSEMAでお披露目! 現地の印象は?
米国で開催されている世界最大級のカスタムカーショー「SEMAショー2022」でレクサスは2人乗りセダンの「IS600+」を世界初公開しました。
レクサス本気の2人乗りセダンがやばい! IS600+ってなに?
米国・ラスベガスで開催されている世界最大級のカスタムカー・アフターマーケット見本市「SEMAショー」にて、レクサスは「DSport IS 600+ Project Build」を公開しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
SEMAショーは1967年より、SEMA(Specialty Equipment Market Association、米国自動車用品工業会)が年一回開催している展示会です。
クルマのカスタムやチューニングパーツのみならず、タイヤやホイール、塗装、リペア用品、カーケア用品、カーラッピング、電装品など、さまざまな「アフターマーケット」の会社・ブランドがこぞってこの展示会に出展します。
また、カスタムの傾向も当初はアメリカらしくホットロッドやオフロード、ピックアップトラックのカスタムが中心であったものの、ここ十数年は日本車人気の煽りを受け、スポコンやドリフト系に関連する出展も非常に多く見られ、その市場規模は全体で476億ドルに達しています。
SEMAショーではアフターマーケットブランドだけでなく、自動車メーカーの展示も醍醐味のひとつとなります。
よく比較される日本の東京オートサロンでは見ることのできないような、ド派手なカスタムやチューニングは、そのメーカーがどれほどその業界へのコミットメントをあらわすかの指標です。
単なる車体のカスタムにとどまらず、エンジン換装といった大掛かりな「ビルド」などは、著名チューナーとのコラボレーションやメーカーのチューニング部門で実現され、来場者の興味をひくコンテンツとなります。
最近では日系メーカーによる展示内容も大幅に充実したものとなっている印象です。
とくに、2022年11月1日から開催されている2022年のSEMAショーでは、会場内に巨大なブースを設けていたフォードやシボレーが相次いで2022年のSEMAショーに出展しないことを発表、大きな衝撃が走りました。
そのかわり、2022年はトヨタのブースやまた一段と広がり、例年よりも大胆な変化を感じる内容となりました。
トヨタの高級車ブランド「レクサス」も例年はトヨタブースから離れた別の位置にありましたが、2022年はフォードが毎年使用していたスペースが開放された影響で、トヨタと並んでの展示が実現しました。
2022年のSEMAショーにて、レクサスは合計6台を出展。
そのなかでも、コンパクトセダン「IS 350 F SPORT」をド派手にカスタムした「DSport IS 600+ Project Build」は多くの来場者から注目を浴びています。
2022年のSEMA レクサスブースで展示されたもっともアグレッシブなパフォーマンス重視のプロジェクト カーといえるでしょう。
IS 350に搭載されている純正の2GR-FKS型3.5リッターV型6気筒エンジンは「LS 500」や「LX 600」などに搭載されているV35A-FTS型3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンへと換装。
このエンジンは2017年に登場した5代目LSに初めて搭載されたものとなります。
このV35A-FTSエンジンをベースに、吸排気や点火系のチューニングを施し、純正状態よりも200hpほど向上した600hp超えの出力を実現しました。
また、トランスミッションにはサムソナス製6速シーケンシャルミッションを採用、素早いシフトレスポンス体験をもたらします。
単なるエンジンチューニングだけでは、サーキットでの「本気の走り」は実現しません。
シャシはワンオフの4点式ロールケージで剛性を向上、そしてKWの車高調や、「RC F」のカーボンセラミックブレーキで足元の強化も図っています。
究極の軽量化のためにリアシートや余計な内装はすべて剥がされ、ボンネットとトランクリッドはカーボンパーツで有名なセイボン製へと置き換えられました。
実際に現地でエンジンルームを覗いてみましたが、その際に体感したボンネットの軽さには衝撃を覚えました。
そして最初に目に付く部分である外装においては、SEMAのレクサスブースではおなじみとなっている日本のエアロキットブランド「アーティシャンスピリッツ」が手がけたワイドボディキットを採用。
19インチ・鍛造のADVAN Racing GTと相まって、純正よりも引き締まった印象を与えます。
これ以外にも、レクサスはLX 600やGX 460を、よりオフロードテイストにカスタムしたビルド。
さらに、約700 kmの航続距離を誇る純電動ハイパーカーのコンセプトカーなど、数台を出展。
多種多様な分野の展示をおこなうことで、全方位作戦的なコミットメントをアメリカの自動車業界に向けてもアピールした形となります。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
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