3000万円超え! “爆速”の日産新型「フェアレディZ」公開! ド迫力エアロ装備の「Nissan Z GT4」とは

2022年11月1日、日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズは、米国・ラスベガスで開催される「SEMAショー2022」にて、新型「Nissan Z」(日本名:フェアレディZ)をベースとしたカスタマー向けのレース車両「Nissan Z GT4」を一般公開しました。どのようなクルマなのでしょうか。

日産新型「フェアレディZ」のレース専用車両

 2022年11月1日、日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズは、米国・ラスベガスで開催される「SEMAショー2022」にて、新型「Nissan Z(以下、日本名のフェアレディZ)」をベースとしたカスタマー向けのレース車両「Nissan Z GT4」を一般公開しました。

 Nissan Z GT4については同年9月28日に概要が先行公開されていましたが、今回その詳細が明らかになりました。

SEMAショーで公開された日産新型「Nissan Z GT4」
SEMAショーで公開された日産新型「Nissan Z GT4」

 新型フェアレディZは、2021年8月に北米仕様が世界初公開された、市販7代目となるモデル。

 そのエクステリアには、初代のS30型や4代目に当たるZ32型など、歴代モデルのエッセンスを採用、ネオクラシックな雰囲気が漂っています。

 ボディサイズが全長4380mm×全幅1845mm×全高1315mm、パワートレインには最高出力405馬力を発生する3リッターV型6気筒ツインターボエンジンが搭載されます。

「Nissan Z GT4」は、そんな新型フェアレディZをベースにしたカスタマー向けレース車両です。

「GT4」というのは、市販車をベースに開発したレース車両で行われるレースのカテゴリーで、現在、世界中の多くのスポーツカーメーカーが車両供給を行っています。

 Nissan Z GT4のエクステリアは、巨大なリアウイングをはじめ、各種エアロパーツが装着されておりまさにレーシングカーといった雰囲気。性能面では、ベース車の素性の良さを活かし、走行性能、安全性、耐久性、操作性が高次元でまとめられているといいます。

 今回、SEMAショーで一般向けに初公開した「Nissan Z GT4」では、日産/NISMOのヘリテージとモダンさを融合した特別なカラーリングを採用。

 ボンネットのデザインは70年代のレーシングカーのカラーリングを想起させるもので、日産のエースゼッケンナンバー「23」が、昇る太陽をイメージした赤い円の中に配置されています。

 またボディカラーは、リアに向かって日産/ NISMOのアイコニックな赤から黒に変化し、リヤクオーターパネルにはかつての「240Z」や「フェアレディZ」のエンブレムをモダンにデザインし直した新しい「Z」のロゴが配されています。

 ボディサイズは全長4380mm×全幅1870mmとなっており、通常の新型フェアレディZと比較し車幅が拡大。エンジンには最高出力450馬力・最大トルク600Nmを発揮するようにチューニングされた3リッターV型6気筒ツインターボVR30DDTTエンジンが搭載されます。

 本車両の公開を伝えるリリース内でNISMO Racing事業部は、以下のようにコメントしています。

「日本及びアメリカでのテストや実戦走行を重ね、プロからジェントルマンドライバーまで、幅広いレベルのドライバーにZらしいダイナミックでワクワクする走りをお楽しみいただけるよう、GT4仕様のNissan Zを開発してきました。

 同車のデビューイヤーとなる2023年シーズンは、アメリカで開催される『SRO Pirelli GT4アメリカシリーズ』と、日本の『スーパー耐久シリーズ』に参戦を予定するパイロットカスタマーチームに車両を供給し、NISMOがサーキットでのテクニカルサポートを行います。

 また、参戦などお考えのチームや一般のお客さま向けには、2023年半ばより受注を開始し、2024年シーズンから順次車両を供給する予定です」

※ ※ ※

 Nissan Z GT4はレース専用車であり、公道での使用、および登録ナンバーの取得はできないとされています。

 そんな公道走行不可なNissan Z GT4の米国における工場出荷価格は、オプション装備やスターターキットを含め22万9000ドル(1ドル145円換算で約3320万円)です。

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