なぜ「人居ないのに満車」状態? 姫路SAで多発する「相乗り問題」 課題明確も改善困難な背景とは
姫路SAの迷惑駐車『相乗り』…対策や今後の取り組みは?
この相乗りですが、前出の担当者によると姫路SAを合流地点として相乗りに利用されることが多い時間帯は、朝方や夕方が多いといいます。
そのため、平日の11時から13時といった、一般的にはお昼休憩の時間とされるあたりには、駐車スペースが見つからずに困り果てるドライバーも多くいるようです。
駐車場内をぐるぐると何回もまわって駐車スペースを探すのはひと苦労ですが、それでも見つかれば良いほうだといいます。
従来から利用者の多いSAではありますが、このような状況は本来のSAの利用方法からは逸脱しており、多くの利用者の迷惑にも繋がります。
では、このような迷惑行為に対して、どのような対策が取られているのでしょうか。
「実際に姫路SAの相乗りが問題となってきていることを受け、2022年8月から『迷惑駐車防止キャンペーン』とし、相乗りで利用される人に対してさまざまな啓発をおこなっています。
実際に『相乗りのための駐車はやめてください』といった啓発看板も立てています」
姫路国道河川事務所では、例年毎年8月に道路ふれあい月間の取り組みとして、「迷惑駐車防止」の啓発活動をおこなっています。
さらに2022年のキャンペーンでは、兵庫県高速道路交通警察隊による「あおり運転防止」の啓発活動と合同でチラシ配布なども実施しています。
このように、さまざまな対策を実施している様子がうかがえる一方、前出の担当者はその効果について次のように話します。
「さまざまな対策や努力をおこなっていますが、まだまだ姫路SAにおけるこのような状況が世間に知れ渡っていないというのも実情です。
利用されるお客さまなどが、このような問題をそもそも認知していないというのは、こちら側の実力不足を強く感じます。
そのため、今後も姫路SAを本来の利用目的である『ドライバーの休憩施設』としてさまざまな人に快適に利用していただけるよう、啓発を続けていきたいです」
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ただ、この問題の原因となっている相乗りに関して、現在のところ法的な罰則規定がないため、取り締まるのが難しい状況となっています。
人がほとんどいないのにクルマが満車に近いという状況は姫路市のSAだけの話とは限りません。
相乗りの場所として使いやすい同じような条件がそろったところでは、同様の状況になっている可能性もあり、ドライバーには適切な利用が求められます。
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