ロシアの「大統領専用車メーカー」から“初”の「新型SUV」発表! 全長5m超えの巨大ボディは8000万円超え!? 無敵装甲仕様も可能な新型「コマンダント」がスゴイ

2022年9月29日、ロシアの自動車メーカー「Aurus Motors」は、新型SUV「KOMENDANT」を発表しました。2020年にもその開発車両が目撃されたと一部メディアで報じられていたこのクルマはどのような特徴をもっているのでしょうか。

ロシアの大統領専用車メーカー「アウルス」から初のSUV登場

 2022年9月29日、ロシアの高級自動車メーカー「Aurus Motors(以下アウルス)」は、同社初の新型SUV「KOMENDANT(以下コマンダント)」を発表しました。

 2020年に、一部メディアでその開発車両が目撃されたと報じられ話題になっていましたが、実際にリリースされたコマンダントはどのようなクルマなのでしょうか

大統領専用車も作る「アウルス」の新型SUV「コマンダント」
大統領専用車も作る「アウルス」の新型SUV「コマンダント」

 アウルスはロシアの高級自動車メーカー。これまでにセダンの「セナート」を製造・販売してきました。セナートは大統領専用としても使われるなど、アメリカで言えばキャデラック、日本で言えばトヨタ「センチュリー」、中国で言えば紅旗「L5」のような存在です。

 また、通常のセダンだけでなく、リムジンやコンバーチブルなど複数のボディタイプがあります。

 そんなアウルスが今回新たに発表したのが、同社初となるSUVのコマンダントです。

 そのボディサイズは、全長5380mm×全幅2004mm×全高1820mmと、イギリスの超高級SUVであるロールスロイス「カリナン」の全長5340mm×全幅2000mm×全高1835mmとほぼ同等です。

 エクステリアは、同社が「時代を卓越したクラシックなデザインコンセプトを継承した」と語る直線を多用したシンプルなデザインに、ロールスロイスやクライスラー「300」のような、四角い大型グリルと四角いヘッドライトが特徴的な豪華な印象のフロントフェイスを持ちます。ボディーカラーはブラックやブロンズ、ダークグリーンなど、6色から選択が可能です。

 インテリアは、レザーを多用した豪華な内装。スタイリッシュな車内照明や専用のオーディオシステム後部乗員用のマルチメディアシステム、マッサージ機能などが搭載され、後席に座る人が快適に過ごせるようになっています。

 パワートレインには、システム最高出力は598馬力・最大トルク880Nmを発揮する4.4リッターV型8気筒ターボエンジン+モーターのハイブリッドシステムを採用、これに9速ATが組み合わされ、4輪を駆動します。

 最高時速は220km/hで、0−100km/h加速は6.5秒に達します。

 サスペンションには車高が調整可能なエアサスペンションを採用し、路面状況により差的な地上高を選ぶことが出来ます。オフロードドライブモードでは、最大260mmの最低地上高に設定することが可能です。

※ ※ ※

 ポーランド語で「司令官」を意味するコマンダントですが、−40℃から50℃までの気候テストや泥や砂、砂利路面の走行テストが行われており、その名に負けない耐久性や走破性を誇ります。また、装甲仕様も選ぶことができ、ヨーロッパの乗員保護基準VR8もしくはVR10を満たせるオプションが用意されているようです。

 価格はサイト上に記載されておりませんが、一部メディアによると3370万ルーブル(約8174万円)からと、カリナンを上回る超高額となるようです。

 一部メディアでは国産メーカー「トヨタ」からも「センチュリー」のSUVが出るのではないかと噂される昨今、今後の高級SUV動向が注目されます。

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