「感謝を表す行為」は逆に迷惑になる? 街中で遭遇する「サンキューハザード&クラクション」は問題あるのか

「プッ」っと鳴らして感謝を伝える「サンキュークラクション」にも注意

 サンキューハザードのほかに「ありがとう」を伝える手段としては、「プッ」っと軽くクラクションを鳴らす「サンキュークラクション」も挙げられます。

 こちらも、サンキューハザード同様に多くの運転者が慣例的に使用しているものといえます。

 ただし、クラクションの使用に関するものに関しては道路交通法で定められています。

 クラクションについては道路交通法第54条「警音器の使用等」において、「車両等の運転者は、次の各号に掲げる場合においては、警音器を鳴らさなければならない」として、以下のふたつのケースが提示されています。

「左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上で道路標識等により指定された場所を通行しようとするとき」

「山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識等により指定された区間における左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき」

クラクションはむやみに鳴らしてはいけないよ!
クラクションはむやみに鳴らしてはいけないよ!

 また、この場合以外のケースにおいては、「車両等の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない」とされており、クラクションを鳴らすことができません。

 ハザードと違って、クラクションは「使用してはいけない」場面について定められているのです。

 そのため、むやみに使用すると道路交通法に抵触する可能性もあります。

※ ※ ※

 ちなみに、クラクションは、例外として「危険を防止するためやむを得ないとき」には使用しても良いとされています。

 自車はもちろん、周囲の交通に危険を伝える場合には、迷わずクラクションを使用することができます。

【画像】クラクションはココで鳴らすべき! 意外と知らない場所を見る!(13枚)

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3件のコメント

  1. サンキューハザードの横行は、ハザードを本来の目的で使ったときに、後続車の反応を遅らせるきわめて悪質な行為。いわば「殺人トラップ」。
    「ちょっと考えればサンキューハザードってすぐわかるじゃんwww」という人もいるが、緊急時にはその考える時間はない。後続車の0.1秒のブレーキ差で、人の生死がわかれることもあるが、サンキューハザードの横行によって、生ではなく死の側に行ってしまった人たちを作り出すことを、サンキューハザードをつかっているひとたちは自覚してほしい。
    「おれは人が死のうとどうでもいい。いやたくさん死んでほしい。だからサンキューハザードをこれからもやりまくる」と考えるのは、法律上では自由ではあるが、せめて人殺しの支援をしている自覚だけはもって。

  2. ありがとうの気持ちを、大事にするの日本人の良さと、海外の動画で紹介された、感謝の気持ちも、ルールでは駄目だから危険と言われるとはね。
    昔と今では道路事情も違うし仕方ないのかな
    やらないと、煽ってくる人もいるけどね

  3. 「ありがとうクラクション」も「サンキューハザード」も車同士のコミュニケーションから生まれたもの。
    昼間なら道を譲っても手で反応できるが、夜間は見えないのでやはり礼儀とかマナー的に何かしらのアクションはあった方が良い。
    サンキューハザードも基本的に入れてくれた車は速度を落としているので事故になる事などない。
    逆にそれで事故になった場合は車間の詰め過ぎか無理矢理入った事になるのでそれ以前の問題。
    それより、ウインカーを出さない、曲がり出してから出す、曲がる寸前に出す、霧も無いのにフォグランプを点けっぱなしで走る、常に最高位置までヘッドライトを上げている、ウインカーもハザードも点けずに急に路肩に停車する等の行為の事をもっと注意すべき。
    そして最近これらの行為が運転の下手な人ほど多い。

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