来年、トヨタ新型「アルファード」に全面刷新!? 勢い増す高級ミニバン! ライバル「エルグランド」どうなるのか
乗れば分かるその魅力! でも…フルモデルチェンジは必須
一方、今回約800km以上にわたって、エルグランドの最上級グレードにあたる「ハイウェイスター プレミアムアーバンクロム」の2.5リッターガソリン車に試乗するなかで、得られたいくつかの気付きがありました。
そのひとつは、エルグランドが初代から重視してきたスポーティな走りです。
今回試乗したのは2.5リッターのガソリンエンジンが搭載されたものですが、重心の低さを活かした路面に吸い付くような走りは、かつてのステーションワゴンをほうふつとさせるものでした。
また、キャプテンシートが採用された2列目はもちろん、3列目においても快適な乗車が可能だったのは印象的です。
これには広大な室内空間が寄与していることはもちろんですが、リアのマルチリンクサスペンションにリバウンドスプリング内蔵のショックアブソーバーが組み合わさっていることも大きな要因のひとつといえます。
登場から時間の経過したモデルでありながら、スポーティかつしなやかな走りを実現しているのは、まさにエルグランドの基本性能の高さを証明しています。
一方、課題も多く感じたのは事実です。
燃費については、6人乗車でWLTCモード燃費と同じ10,0km/Lを記録した点については評価できますが、逆にいえばハイブリッド車をラインナップしないエルグランドにとって、これ以上の燃費性能を期待するのはほとんど不可能です。
前述の通り「e-POWER」などを搭載すればさらなる燃費性能の向上が見込めます。
ただ、そのためにはプラットフォームの刷新、つまりフルモデルチェンジが必要となりますが、現時点では次期エルグランドについての公式なアナウンスはなされていません。
一方、高級ミニバン界の「絶対王者」として君臨しているアルファードは、2023年にフルモデルチェンジされると噂されており、燃費性能はもちろん、基本性能の大きな向上が期待されています。
現行アルファードは2015年に登場しているため、その時点でエルグランドにはおよそ5年のビハインドがあることになりますが、噂通り2023年にアルファードがフルモデルチェンジすることになれば、その差は埋めようがないほどに広がってしまいます。
こうした状況を打開するためには、エルグランドは一刻も早いフルモデルチェンジが求められますが、現時点ではそもそも次期モデルが登場するのかについてさえも不透明な状況です。
このように、高級ミニバンというカテゴリーを切りひらいたエルグランドですが、初代の誕生から25年が経過したいま、モデル存続の危機に立たされています。
※ ※ ※
これまでは日本独自のカテゴリーという印象の強い高級ミニバンですが、アルファードは中国や東南アジアでも高い評価を得ており、さらに、近年では中国をはじめとするアジア各国の自動車メーカーからも高級ミニバンが投入されつつあります。
現在は国内専用モデルとなっているエルグランドですが、このような現状のなかで次期型が登場するためには、グローバルモデル化は必須なのかもしれません。
2020年にマイチェンしたけど全く売れていないよね。
マイチェン後のモデルが走っているのを見た事無いし。
というか現行型のデビューが2010年というのに驚いたわ。
2列目のシートベルトが、座席じゃなくて車体の方に取り付けられているというのが、もう設計の古さを物語っているよね。