「ノアだから8人乗り?」 トヨタ人気ミニバン「ノア」の意外すぎる車名の由来! 旧約聖書「ノアの方舟」との関係は
トヨタの「ノア」は人気の3列シートミニバン。そしてノアと聞けば多くの人が想起する「ノアの方舟(はこぶね)」ですが、トヨタでは「車名の由来ではない」としています。
知っているようで知らない!?「車名の不思議」
トヨタの「ノア」は、初代が2001年にデビューして以来、常に安定した売れ行きを示す人気の3列シートミニバンです。
ノアと聞けば多くの人が想起する「ノアの方舟(はこぶね)」ですが、トヨタではその関係性を否定していました。あらためてノアの車名の由来について探ります。
2022年1月にフルモデルチェンジし4代目となったトヨタのミディアムクラスミニバン、新型ノアの販売が好調です。
日本自動車販売協会連合会(自販連)が10月6日に発表した、2022年度上半期(2022年4月から9月)までの販売実績は、兄弟車の新型「ヴォクシー」と合計すると5万5981台に及びます。
月平均にすると約9330台で、これは新車販売ランキングのトップ3クラスに相当するボリュームです。
しかもこれは、半導体不足などの影響による新車の供給不足が長期に渡り続くなかでの実績のため、今後もしばらくは新型ノアの好調ぶりが続きそうです。
そんなノアについてSNS上でみてみると、次のような声が散見されます。
「ノアだから8人乗りなの?」
これは旧約聖書「創世記」のなかに登場する、ノアの方舟(はこぶね)のなかのエピソードをもとにしていると思われます。
ノアの方舟は、大洪水を前に造られた方舟に、家族らとあらゆる動物のつがいを載せて救ったことで知られていますが、重要なのはこの先。
方舟に乗るのが、ノア夫婦と3人の息子夫婦、計8名なのです。
多人数の乗車が可能なファミリーカーのノアに相応しいエピソードだと、多くの人が納得のいくものでしょう。
ところが豆知識として「車名の由来」一覧を載せているトヨタの公式サイトには、次のように記されています。
「『ノア』は英語で優しい語感の人名を表し、特別な意味はなく、『ノアの方舟』のノア(NOAH)とも関係はない」
あくまでも言葉の響きから選ばれた車名とのことで、8名の選ばれし人のエピソードは「偶然の一致である」というのが、トヨタの公式見解ということになります。
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ノアには現在、3列シート配置の8人乗り(前から2名+3名+3名乗車)仕様のほか、セカンドシート(2列目席)を左右独立式のキャプテンシートとした7人乗り仕様が設定されています。
メーカーの開発者によると、販売の主流は7人乗り仕様とのこと。左右席の間からサードシート(3列目席)へのアクセスも良く、また座り心地にも優れたキャプテンシートが好まれているそうです。
なおキャプテンシートとは船の船長「キャプテン」が座る立派な椅子に由来するものですが、ここにもまた船の話題が登場するのもちょっと面白いところです。
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