なぜ「屋根なし軽トラ 進化版」をヤマハが公開? 斬新「果樹園車」がスゴかった! 自動化技術搭載の「作業支援車」とは
幕張メッセ(千葉県)で開催される「農業Week 2022」にヤマハは「屋根なし軽トラ」の進化版といえる「果樹園作業支援自動走行車」を展示します。どのような特徴があるのでしょうか。
ヤマハが日本の農業を支える「自動果樹園車」を開発へ
2022年10月12日から14日の期間で幕張メッセ(千葉県)で開催される「農業Week 2022」にヤマハは、果樹園などで使われる作業車を自動化させたコンセントモデルをお披露目します。
どのような特徴があるのでしょうか。
日本最大級の農業・畜産の総合展示会となる農業Weekは、農業などに関するさまざまな企業が出展するイベントです。
農業にはさまざまな分野が存在しますが、そのなかで日本各地に点在する果樹園では、季節毎にさまざまな果実が収穫されますが、りんごや梨、ブドウなどの木々は背が低いために、収穫時の作業は大変だといいます。
こうした収穫には「管理機(テーラー)」と呼ばれる手押し型の農機具に収穫用のカゴを付けたものや、場所によって屋根を切った軽トラックが活躍しているようです。
今回ヤマハは、樹列のなかでの枝の剪定・誘引、受粉、摘果、収穫などを対象とした「果樹園作業支援自動走行車」(以下作業支援車)を生研支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業(うち人工知能未来農業創造プロジェクト)」の支援を受け実施した研究成果に基づき、新たに開発しました。
今回の作業支援車の開発背景としてヤマハは、1996年から電磁誘導式ゴルフカーを販売していることが挙げられます。
これにはスロットル、ブレーキ、操舵を電気的に動かすバイワイヤの仕組みが備わっているうえに量産車であるため信頼性も高く、比較的少ないコストで誘導線を使わない自動走行の仕組みを構築出来るといった背景がありました。
なお、ゴルフ場以外で活用される車両をヤマハではランドカーと呼んでおり、これをベースとする自動走行車を用いて、収穫物運搬や各種作業(剪定、整枝、受粉、摘果など)の支援、けん引型作業機械と組み合わせた農薬散布や草刈りなど単純作業の自動化を進めてきました。
そうして開発された作業支援車は、レーザセンサ(LiDAR: Light Detection and Ranging)を2個使用することでランドマーク(樹幹や構造物など環境に固定された特徴物)との位置関係や向きを計算しながら自動走行をさせます。
また、今回のコンセプトモデル開発におけるプロジェクト実施期間(2016年4月から2021年3月)では、自動走行車を7台使用し全国17か所(試験場13、商用3、観光1)、31圃場(樹種・樹形の違い)で試験を実施してきました。
またこれらの試験では「自動農薬散布走行」や「自動草刈り走行」、「2台連携収穫物運搬走行」、「移動式作業台車」といった取り組みがおこなわれています。
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現在、日本の農業人口の減少や高齢化が深刻化していくなかで果樹の生産基盤を強化し国際競争力を高めるため、自動化の仕組みを普及させることが求められていといいます。
その一環として、今回のプロジェクトにより自動走行車と省力樹形とを組み合わせることで、年間作業時間を三割以上短縮できることが実験でわかっています。
今後の展開についてヤマハは「車両だけでなく人も含めた作業動線、複数台を活用する運用方法を提案し、かつシステム全体のコスト削減も図ることでこれらの普及に努めたい」と説明しており、IoTシステムを活用することで、環境負荷となる農薬の使用実績管理が容易かつ確実だといいます。
またランドカーは郊外や農村など地域の足(ラストマイルモビリティ)としても注目されていることから圃場内と公道とのシームレスな運用も提案しながら、地域の活性化への貢献も期待されます。
そのほか農業Week 2022のヤマハブースには、高いセキュリティ機能と自動飛行機能を装備した安全・安心な国産農業用ドローン「YMR-II」や、自動飛行機能と各種機能を追加した次世代型農業用無人ヘリコプター「FAZER R」なども展示予定です。
淡路島には昔から
トップカーとか農民車と言う
もともと普通トラックの屋根をカットしたモノをルーツとする
主に農業用の
作業車があります。
今回のお話の車は淡路島民からしたら何を今さら、
中途半端なモノを、、、?
の感があります?