「本気を感じて!」 新型「軽SUV」爆誕の理由は「市場変化の兆し」から!? ダイハツが「タント」新仕様にお金をかけた訳とは
2022年10月3日に誕生した、クロスオーバーSUVテイストを持つ新ジャンルの軽スーパーハイトワゴンのダイハツ「タント ファンクロス」。その誕生の経緯について、開発担当者に話を聞きました。
新型「タント ファンクロス」は「新時代のアウトドアモデル」だ
ダイハツは2022年10月3日、軽スーパーハイトワゴンの主要モデル「タント」をマイナーチェンジし、同時に新ラインナップ「タント ファンクロス」を追加しました。タフなSUVテイストのスタイルを持つ新ジャンルのモデルです。
これまでのベースモデル(タント)と、カスタムモデル「タント カスタム」とあわせ、タントシリーズに3つのラインナップが用意されることになります。
新型車導入の経緯などについて、ダイハツの開発者に伺いました。
ダイハツの軽スーパーハイトワゴンのタントは、2003年に初代モデルが誕生して以来、すでに20年近くが経過しています。
2019年にフルモデルチェンジした現行型で4代目。2022年8月末現在、タントシリーズ累計の販売台数は約260万台に及ぶといい、名実ともに同社を代表するブランドに成長しました。
タント開発責任者のダイハツ 製品企画部 秋本 智行 CE(チーフエンジニア)は、10月3日におこなわれた報道記者発表の場で、タントを取り巻く環境の変化について次のように話します。
「軽スーパーハイトワゴン市場は現在、軽乗用車のなかでおよそ半分(約45%)を占め、メインマーケットに成長しています。
市場拡大のなかで、当初のファミリー層を中心とした需要から、ユーザー層とニーズが多様化しています」
ダイハツでは、こうした時代の流れをみながら、現行型デビュー直後の2020年1月に開催されたカスタムカーイベント「東京オートサロン2020」に、タントのカスタムカー2モデルを参考出品しています。
1台は「タント カスタム Premium Ver.(プレミアムバージョン)」、そしてもう1台「タント CROSS FIELD Ver.(クロスフィールドバージョン)」です。
タント カスタム Premium Ver.は、その名のとおり、タント カスタムのプレミアム度を高めた仕様。
そしてタント CROSS FIELD Ver.は、多様化するユーザーニーズに反応した新機軸の提案でした。
現行型タントの商品企画を担当するダイハツ 営業CS本部 国内商品企画部の岩舘 朋子 主任は、東京オートサロン2020出展車両に対する来場者らの評判について「ともに好評だった」と話します。
ダイハツではこうしたユーザーニーズの変化の兆しに対し素早く対応したことで、今回のマイナーチェンジで個性を強めた3つのタイプを用意するに至ったと岩舘さんは説明します。
また各タイプの個性について秋本CEは、ベースのタントは「親しみやすさ・シンプル」、タント カスタムは「上質・迫力・洗練」、そして、新たなラインナップであるタント ファンクロスの個性は「アクティブ・タフ」だと紹介。
自身もアウトドアレジャーを楽しむという秋本CEは「新時代のアウトドアモデル」だと胸を張ります。
日常での使い勝手に優れるタントに、アウトドアでも活躍できる使い方が可能にしたモデルだといい、アウトドアでも映えるタフな内外装デザインや、防水加工シートバックといった専用装備を追加しています。
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ダイハツの秋本CEは、新規車種のタント ファンクロスに対する意気込みについて、次のように話します。
「ボンネットやフェンダーまわりこそ“タント カスタム”と共通部品を使っていますが、フロントバンパーやグリル、そしてヘッドランプまで専用パーツを開発しました。
ここまで力を入れる(コストをかけて造っている)ということからも、ダイハツの『本気の意思』を感じて欲しいですね」
激しい価格競争が展開することで、ユーザーの意識もシビアな軽自動車の世界において、マイナーチェンジ時に追加された派生モデルとは思えぬほどの手間とコストをかけて誕生した新型タント ファンクロス。
その意味でも異例のニューモデルといえそうです。
タントはSUVなのかな?(疑問)。SUVのイメージって悪路走行が可能なものだというイメージが強いですが、見た目がそれっぽいというだけで性能を無視しても良いという気はしませんが。フラットダートを走行できるだけなら別に普通の商用軽バンで十分に行けますよ。本当のダートって轍があって深い水たまりもあり、道幅は1車線分。対向車をかわすために路肩ギリギリに寄ってすれ違う。道のど真ん中は草ボーボーでフロントバンパーにビシバシ当たるし、水溜りが深いとフロントバンパーの真ん中が少し高くなっている路面にガリガリ擦ります。
せめてフロントバンパーは頑丈で地上高はこれよりも10cmくらい高め。エンジン下にガードが着いており、地面に擦ってもオイルパンが割れない程度の装備が無ければSUV風味って意味合いしか無いですね。本気と言うならそこまでしないと。
そもそもアスファルトの上を走るのに風味も何もないだろうと思うが。