トヨタは16代目となる新型「クラウン」を2022年7月15日に世界初公開。同年9月1日には第一弾とモデルを発売しました。
　
　新型クラウンは、4スタイルで構成される「クラウンシリーズ」としてグローバル市場で展開されますが、どのような国があるのでしょうか。

　1955年1月に発売された初代クラウンから数えること16代。67年目に登場した新型クラウンは、豊田章男社長の「こんな形でクラウンを終わらせてはいけない」という決意により、開発が始まったといいます。

　新たに4つのボディタイプとして、セダンとSUVを融合させた新しいスタイルの「クロスオーバー」。

　エモーショナルな雰囲気を持ち運転しやすいパッケージとともにスポーティな走りを楽しめる「スポーツ」と大人の雰囲気で余裕のある走りを持つ機能的なSUV「エステート」。

　そして、新型クラウンとしての正統派セダンとなる新たなフォーマル表現とともにショーファーニーズにも応える「セダン」をラインアップします。

　最初に登場するのはセダンとSUVを融合させたクロスオーバーとなり、ボディサイズは全長4930mm×全幅1840mm×全高1540mm、ホイールベース2850mm。

　その姿は、従来のセダンにSUV要素を融合させた新時代クラウンといえるモデルで大径タイヤを装着する「リフトアップスタイル」を実現しました。

　フロントデザインは要素を削ぎ落とすことで鋭さとワイドさを表現する「ハンマーヘッドフェイス」を採用。リアは薄型の横一文字リアランプを配置することでシンプルながら強い印象を与えています。

　インテリアは、車室内の背景と機能を明確に分けた新しい「アイランドアーキテクチャー」を採用することで、全席を特等席とするデザインとなりました。

　パワートレインは、「2.4リッターターボハイブリッド」と「2.5リッターハイブリッド」に全車「E-Four（電気式4WD）」を設定。

「2.4リッターターボハイブリッド」はトヨタ初のハイブリッドシステムとなり、大出力の水冷モーターを後輪に搭載したeAXleを組み合わせWLTCモード燃費は15.7km／Lです。

「2.5リッターハイブリッド」はこれまでのトヨタハイブリッドシステムを進化させたもので、新バッテリーやシフトバイワイヤなどを搭載し、WLTCモード燃費は22.4km／Lとなります。

　また新たに採用される新開発プラットフォームの採用や、トヨタ初採用よなるフロント・リアサスペンションや車速に応じてリアタイヤを操舵出来る「DRS」などトヨタのフラッグシップの走りを継承しています。

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　なお、日本では前述の通り2022年9月1日に新型クラウンクロスオーバーが発売され、価格は435万円から605万円です。

　また米国では日本と同時に世界初公開されているほか、中国でも登場が予告されるなど、今後グローバルに約40の国・地域に順次展開していくことが明らかになっています。

　そうしたなかで、残りの国々ではどこになるのでしょうか。意外なことにヒントは新型クラウンクロスオーバーのトランクルームに隠されていました。

　クルマにはさまざまな注意事項ラベルが貼られていますが、トランクルームにあるラベルには「パワートランクリッド」と「イージークローザー」に関する注意が記載されています。

　基本的にそのクルマを導入する主要市場での言語が書かれていることが多く、新型クラウンクロスオーバーの場合は日本語や英語、中国語以外にアラビア語、ロシア語も書かれていました。

　アラビア語は中東地域で使われていることから今後ドバイやサウジアラビアなどでも導入されるかもしれません。

　その一方で2022年9月23日にトヨタはロシアでの生産事業を終了することを発表しています。

　またモスクワの拠点は規模を縮小したうえで再編成しするとも明かしており、新型クラウンクロスオーバーがロシアに導入されるか未知数です。