なぜ過去4年で40万人減少? 運転免許の保有者数は地域格差の現れ? 背景にはなにが
運転免許の保有者数には地域の差が関係してる?
全体的に運転免許の保有・取得率が低下している様子がうかがえますが、地方や都心部など、保有・取得率に地域差はあるのでしょうか。
前出の担当者は「若年層の取得率は比較的にはやはり減少傾向にあり、とくに都心部では交通網が充実してることから、クルマにわざわざ乗る必要がないなど免許を取得していないケースが多く見られます」と話します。
前出の運転免許統計の補足資料によると、2021年度の都道府県別運転免許保有者数(第一種免許)と、同じく2021年の都道府県人口を合わせて計算した場合、東京都の運転免許保有率は56%と、全国最下位の結果となっています。
同様に神奈川県は約59%、大阪府では約57%と、都心部ではやはり運転免許を所有していない人が多く見られます。
一方で、保有率が高い都道府県としては山梨県、栃木県、群馬県となっており、それぞれ約71%と高い保有率です。
山に囲まれ、電車やバスなどの交通手段が少ないような場所では、自由に動くことのできるクルマは必要不可欠な存在といえます。
これは感覚的には常識的な話といえますが、このように改めてデータをみると、やはり地方部ではクルマの需要が高く、運転免許の保有率も高い傾向であることがうかがえます。
それに比べて東京都や神奈川県、大阪府など、いわゆる都心部と呼ばれるような地域では、交通網が非常に栄えているため、クルマを保有していなくても問題がないというのが実情です。
このような背景からも、都心部と地方部で運転免許保有率が大きく異なるのも、当然といえるのかもしれません。
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一方で、運転免許の取得率が減少しているなか、新たに運転免許を取得している若年層も当然います。
前出の担当者によると「やはり、交通手段が少ない地方に住んでいる人や、単純にクルマが好きな人、さらには両親や親族に免許取得を薦められた人など、若年層でもさまざまなケースで運転免許を取得しています」といいます。
近年は運転免許証の保有・取得率は減少傾向にありますが、さまざまな理由や背景から、クルマの運転免許証を必要とする若年層も多くいるため、今後の運転免許の保有・取得率がどのように変化していくのか注目です。
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