山手線1両は「760馬力」誇る!? ボーイング「777-300ER」は10万馬力! 「1馬力」は馬1頭分じゃない? クルマで耳にする馬力とは

クルマのスペックを語る上で欠かすことのできない「馬力」ですが、どのような単位なのでしょうか。今回はクルマだけに限らずさまざまな乗り物の馬力を解説していきます。

クルマの性能を表す指標のなかでも「最高出力」はわかりやすい数値で、単純に最高出力の高さがステータスとなっています。

 そんな最高出力を表す際の単位となるのが「馬力」ですが、1馬力は馬1頭分なのでしょうか。

東京をぐるぐる回る「山手線(E235系)」は1両で190馬力の最高出力を持つモーターが1両あたり4台搭載されているためシステム最高出力は760馬力となる
東京をぐるぐる回る「山手線(E235系)」は1両で190馬力の最高出力を持つモーターが1両あたり4台搭載されているためシステム最高出力は760馬力となる

 馬力とは、ある単位時間のなかでどれだけのエネルギーが使われているかを表す仕事量の単位であり、その名の通り、もともとはウマ一頭が発揮する力が由来です。

 世界的には仏馬力(PS)や英馬力(HP)などが存在していますが、日本ではおもに仏馬力が浸透しており計量法によって1馬力=735.5Wと定義されています。

 1馬力(735.5W)とは、大まかにいえば、73.5kgの物体を1秒間の間に1m持ち上げることのできる力ということです。

 一方実際のウマは1馬力というわけではなく、「ウマ界のスーパーカー」である競走馬は、10馬力以上の力を発揮することもあり、その力強さに驚かされます。

 なお身近な乗り物では、50ccの原動機付自転車(原付)は、5馬力から10馬力程度となっており、660ccの軽自動車では52馬力から64馬力となっています。

 つまり単純に計算すると、競走馬vs原付で綱引きをすれば競走馬が1頭で十分に圧勝できる可能性は高そうですが、軽自動車に勝つには5頭程度の競走馬が力を合わせる必要がありそうです。

 ちなみに、日本を含む世界中で使用されている単位系である「SI」では、仕事量を表す際の単位として「馬力」はそもそも採用されておらず、「kW」で表記するように規定されています。

 そのため、クルマのスペックが記載されている諸元表においても、最高出力は「kW」で表記されていますが、これまで慣例的に用いられてきた仏馬力の方がわかりやすいということもあり「PS」による表記も併記されることが一般的となっています。

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3件のコメント

  1. 「くるまのニュース」なんだから、PSとかHPとかKWとかありきたりの内容を記述するのではなく、シトロエンの2CVの話を出すべきだったな。筆者はあまり車の造詣が深く無いらしい。残念な記事だ。

  2. ガンダムのネタを書きたいならアニメのサイトにでも書いてくれ

  3. 山手線は1編成じゃなく、1両にモーターが4つなんだ。知らなかったぁ。

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