小型ミニバンでも室内広~い! トヨタ新型「シエンタ」3列シート車の使い勝手を徹底チェック!

ウォークスルー機能が便利!

 新型シエンタの室内は、毎日を快適にする細やかなおもてなし機能が満載となっていました。

 まずシートは、消臭・撥水撥油加工のファブリックシート表皮を「Z」グレードに標準装備(「G」グレードにオプション)。汚れがつきにくく、子供の食べこぼしなどを拭き取る際もラクになっています。

トヨタ新型「シエンタ」の内装
トヨタ新型「シエンタ」の内装

 また運転席と助手席のカップホルダーは紙パック飲料も入る形状となっており、その横にはペットボトルのキャップを置いたり、アメやコインなど迷子になりがちなモノを置くのにピッタリの小物入れがあるのがナイスアイディア。

 ロングドライブをしているとついつい増えてしまうペットボトル飲料も、助手席のドアポケットなら3本も収納可能。2列目シート、3列目シートにもそれぞれボトルホルダーがありました。

 そして乗員それぞれがスマートフォンを充電しながら過ごすことも多い昨今、前席にはスマートフォンも置けるシフトサイドポケットとUSB、2列目シート用のUSBとスマートフォンポケットがあるのも嬉しいところ(Xはオプション)。3列目シートはスマートフォンポケットのみです。

 ちょっと残念なのは、前席のシフトサイドポケットは通常サイズのiPhoneは入りましたが、サイズが大きいiPhone Proは不安定に浮いてしまい振動で転げ落ちてしまったこと。大きなスマートフォンの場合は、USBからは少し離れますが助手席オープントレイに置くのが良さそうです。

 さらに、マスクが手離せないこのご時世に便利だと思ったのが、Zに標準装備となっている、運転席のアームレスト横に付いているフックです。

 運転中に外したマスクをどこに置けばいいのか悩んでいましたが、このフックに吊るしておくと迷子にならず、外からも目立たなくていいのです。ビニール袋をゴミ箱代わりに吊るして使っている人もここなら外から目立ちにくく、前席と2列目シートで共用できて便利そうです。

 今回は夫婦で試乗して途中で運転を交代することにしたのですが、新型シエンタは前席と2列目シートを行き来できるセンターウォークスルー、運転席と助手席を行き来できるサイドウォークスルーができるため、車外に降りることなく席替えができたのも便利な点でした。

 2列目から3列目へのウォークスルーはできませんが、運転席から2列目シートへセンターウォークスルーで移動して休憩、なんてことが気軽にできるのは魅力的だと思います。

※ ※ ※

 こうして新型シエンタの使い勝手を見てきて、おすすめしたいライフスタイルが浮かび上がりました。

 子供が小学生以上であまり頻繁に3列シートは使わず、年に数回ほど利用する機会があるというファミリーです。

 また、大容量のラゲッジスペースはアウトドアレジャーにも活躍するはず。

 純正アクセサリーには、ラゲッジマットが木目調となった「ラゲージウッドデッキ」や、バックドアを開けて上着やランタンなどを吊るしておける「バックドアラック」といった、アウトドアを想定したアイテムもたくさん用意されるので、そういった使い方で新型シエンタを楽しむユーザーも増えるのではないでしょうか。

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