なぜ「キャンピングカー」欲しがる人は増えた? 車中泊&アウトドア需要だけじゃない! 災害大国だから注目される使い方とは
災害時に役立つ! キャンピングカーでできることとは
では、災害時にキャンピングカーはどういった点で活躍するのでしょうか。
まず災害時に考えなければならないのは、休息スペースの確保です。
雨風をしのげることはもちろんのこと、就寝するスペースも必要になってくるでしょう。
普通乗用車でも雨風はしのげますが、就寝となるとなかなか厳しいものがあります。
その点、キャンピングカーは就寝スペースが確保されていることが多いので安心です。
また、カーテンなどでプライバシーを確保することができるため、就寝以外の着替えなどでも効果を発揮します。
避難所の生活ではプライバシーの確保が難しく、とくに女性はキャンピングカーの恩恵を受けることができるといえます。
また赤ちゃんや小さい子供がいる家庭では、避難所で周りに迷惑をかけないような静かな生活は困難です。
その点、キャンピングカーは避難生活のストレスを最小限にすることが可能です。
さらにキャンピングカーには、断熱材が使用されていることが多いため、真夏や真冬でも普通乗用車に比べて過ごしやすいでしょう。
また電力の確保も重要です。とくにライフラインの要でもある携帯電話は、停電の際には充電の確保は必須です。
前出の担当者によると「災害時に役立ったキャンパー装備には、『サブバッテリーや走行充電器』『エアヒーター』『グリル』などの電化製品が役に立ったという人が多いです」といい、やはり電気の需要が非常に高いといえます。
キャンピングカーの多くはサブバッテリーを積んでいることが多く、災害時でも電気を利用することができます。
さらに、キャンピングカーの広大なスペースは、食料や水の備蓄にも適しているほか、犬や猫などのペットは避難所に連れて行くことは難しいですが、キャンピングカーであれば大事なペットを置き去りにすることなく一緒に過ごすことができます。
※ ※ ※
キャンピングカーは、車中泊以外にも災害時の強い味方となる存在といえますが、新型コロナウイルスなどの影響により、納期が長くなっているのが実情です。
持ち家があり、かつ、普段使い用の車とは別個に広めの駐車スペースを必要とすることから豪華装備のキャンピングカーを持てる人は限られるかな。自前でキャンピングカーを持てたとしても災害時に使い続けられるかという問題。震災直後は流通が崩壊しているので、給油そのものが困難。発電もままならない。電気も来ていないとなると・・・。
そもそも、津波で家が流されるのならキャンピングカーも流されますよね。そうなると、高台に駐車スペースを借りるか買って保管。当然、置きっぱなしですと盗まれる。悪戯(破壊)される虞があるので時々見に行かなければならないなど。車だから車検も必要。置きっぱなしではバッテリーが放電する。水回りを完備しているキャンピングカーは水が腐るので時々交換が必要。配管や蛇口も錆びるのでメンテが必要。
持つのは良いが、持つことで負担が増える。いざと成った時に使えない。いざという時に給油や充電の問題が発生するなど、持ったほうが良いか。別の手段(避難所でプライバシーを保てる装備品)の準備をしたほうが良いか各家庭の年間予算に応じた準備は今から考えておく方が良いかと。
一番単純な例ですと、手回し発電ラジオライト。東日本大震災後に爆売れしましたけど、内蔵バッテリーって放電しきったら充電能力を失います。買ったから安心。しかし、いざと成ったら使えない良い例ですね。あれは3ヶ月に1度くらい満充電しとかないとだめです。車関係ですとジャンプスターターもそうですね。あれも3ヶ月に一度満充電しないと残量が25~30%減ります。半年放置したら電力は使用可能なレベルを切っているでしょう。