もしやスズキ「ジムニーシエラ」が買えなくなる!? 驚異の「2年以上待ち」も!? 現場で囁かれる受注停止の噂と迷走の行方
ジムニーの長納期化…受注停止の可能性も? 噂の5ドアジムニーの登場する?
2022年9月現在、スズキ系販売店に納期を確認したところ、ジムニーで10か月から1年強、ジムニーシエラにいたっては1年から1年半、地域によっては何と2年越えという話もあります。
さらにツートンカラーの場合は、さらにプラス1か月から2か月になるといいます。
とくに納期の長い都内の販売店では、ついにジムニーシエラが受注停止になるのではという話も出ているようで、都内のスズキ系販売店の営業担当者は次のように話しています。
「販社によって割当台数が異なるため、どうしても納期に地域差が出てしまいます。
弊社の場合は、受注と割当台数から算出すると、すでにシエラの納期は2年越えです。
2年経てば、装備や販売価格も変わる可能性があり、値上がり分はお客さまにご負担いただくことになります。
そうしたご迷惑を考えた場合、ここは一度受注を停止すべきではないかという話が社内で上がっていると聞きます」
こうした話は都内にある数軒の販売店で聞くことができましたが、その一方で県境にある埼玉県の販売店では「まったくそんな話はありません。ウチでは1年見ていただければ納車できると思います」とのこと。
神奈川県の販売店でも「1年強で納車できます」ということでしたが、千葉県の副代理店系販売店からは次のような話も出ています。
「たしかに販社とメーカーとの会議において、長納期を解消するために半年ほど受注を停止すべきではないかという話が販社側から出ました。
しかしメーカーからは『それはできない』と。個人的にも受注停止は90%ないと思いますが、メーカーが何かをする場合は下半期スタートの10月ですので、いきなり踏み切るということも皆無ではないと思います」
さらに混乱を極めている感があるジムニーのデリバリーですが、海外からは5ドアロングモデルの公道テストの模様がスクープされ、新たなボディバリエーション追加の話が現実味を帯びてきました。しかし、とある営業スタッフは次のように語ります。
「お客さまからの問い合わせが非常に多いロングボディモデルですが、現在の納期を考えると国内での販売は夢のまた夢ですね。
まずジムニー、シエラとも7か月以内の納期を達成できないと、新しいバリエーション追加の話はお客さまにできないです」
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2022年5月、インドのマルチスズキは新工場建設を発表しましたが、稼働開始は2025年。
さらに2022年上半期は半導体不足や設備メインテナンスの影響があって、インドの生産設備を十二分に活かせなかったという状況があります。
CAFE規制のこともありますが、果たしてジムニーのデリバリーが正常化するのはいつになるのでしょうか。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
当然だな
5ドアロングなんて出してる場合じゃない