もしやスズキ「ジムニーシエラ」が買えなくなる!? 驚異の「2年以上待ち」も!? 現場で囁かれる受注停止の噂と迷走の行方
2018年にデビューして4年が経過するスズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」。デビュー当時から長納期化が問題となっていましたが、最近では複数の要因によってシエラが一時的に受注停止になるのではないかと噂されています。
ジムニー長納期問題で動きアリ? まさかのシエラ受注停止か
巷では変わらない人気を誇るスズキ「ジムニー」と「ジムニーシエラ」。元々の長納期化に加えて昨今ではコロナ禍による影響も出ています。
そうしたなかで、一部店舗では「シエラ2年待ち」という話も出ており、「一時的に受注停止」する可能性も出ているようですが、どのような現状なのでしょうか。
現行型が2018年にデビューしてすでに4年が経ちますが、細かい仕様変更で3型になっているものの、外観上は大きな変更がないまま販売され続けています。
ジムニーはそもそもロングセラーモデルなうえに販売が好調ですので、無理に変える必要はないでしょう。
しかし先代が4年目でフェイスリフトをおこなっていることを考えれば、異例といえるのかもしれません。
こうした事象の背景には、やはりユーザーへのデリバリーが滞っていることが要因になっているようです。
スズキの当初の計画は、インドでの生産能力を強化することで国内工場の輸出割当分を日本市場向けに回すというようなものでした。
しかし世界的なコロナウイルスの流行による半導体などの部品不足や生産体制の問題によって、計画通りに生産が進んでいないことが、相変わらずの長納期の要因になっています。
加えて、自動車業界で世界的な環境基準となっている「CAFE(企業別平均燃費基準)」も影響しているようです。
CAFEは個別の車種にではなく、メーカー全体での平均燃費を算出し、それが基準値を下回らないよう義務づけた規制です。
仮に定められた基準値を下回るとメーカーに罰金が課せられる仕組みで、メーカーは他メーカーから排出枠を購入することもできるようになっています。
そうしたことから、とあるスズキ系販売店の営業担当者は次のように話していました。
「ジムニーの納期が一向に短縮されないのは、CAFEの影響で生産できないからだという話は社内でも流れていました。
マイルドハイブリッドを採用していないジムニーは、排出枠のなかでは他モデルに頼っていると聞いたことがあります」
また、2018年のデビュー当時から、ジムニーは環境性能的にはギリギリなのではないかと業界の一部ではいわれていました。
オフロード4WDは悪路で粘り強い低速トルクと高速道路でスムーズに走れるパワーの両方が必要なうえに、年々厳しくなる環境規制にも対応しなければなりません。
現行ジムニーでは、アクセルを踏み込んでいくと、吹け上がりの途中で燃料カットされることがしばしばあります。
こうした制御もまた、少しでも燃費性能を向上させるためものだといわれてきました。
このようなフィーリングは軽自動車のジムニーに顕著で、それを解消するためのさまざまなアフターパーツがカスタム業界で考えられています。
2020年7月には、5MT車にもアイドリングストップシステムが標準装備となり、さらに環境性能の向上を図っていますが、こうした対策は、一朝一夕で納期短縮につながるわけではありません。
そして、こうした状況は、ジムニーのカスタム業界にも影響を与えているようで、某ジムニーカスタムショップ代表は次のように話しています。
「納期短縮対策の一環なのか、ショップ名義で登録する場合の受注がストップされてしまったのです。
新商品開発のために新しい展示車を作りたくても、新車ではできなくなりました。
ですので、ウチでは1型や2型の色を塗り替えることで、新しい展示車両にしています」
現在、カスタム業界でもジムニーは大人気の商材。旧来からのショップやメーカーだけではなく、ここ数年は新規参入してくる企業も少なくありません。
どうしても展示車を作りたいメーカーは、程度のいい中古車の取り合いをしているという話も聞こえてきます。
当然だな
5ドアロングなんて出してる場合じゃない