クルマの「ネズミ捕り」場所や時刻は決まってる?「警察による予告」は実在 移動式オービスの取締りは2種類あり!

クルマの速度違反の取締り、通称「ネズミ捕り」は、神出鬼没なのでしょうか。それとも実施の場所やタイミングに法則があるのでしょうか。「オービスガイド」を手掛ける大須賀克己さんに、ネズミ捕りや移動式オービス運用の場所や曜日や時間、天気などの傾向を聞きました。

高速道路でパトカーが見せた「取締りの神業」

 道路をクルマで走っていると、警察が速度違反の取締りをしていることがあります。

 俗に「ネズミ捕り」といわれるものですが、実施する場所やタイミングに傾向や法則はあるのでしょうか。

ネズミ捕りの「サイン会場」へ誘導(画像:オービスガイド)
ネズミ捕りの「サイン会場」へ誘導(画像:オービスガイド)

 今回、オービス(速度違反自動取締装置)の運用情報共有サービス「オービスガイド」の運営やアプリ開発を10年以上手掛け、リアルタイムに投稿される多くの情報から取締りの傾向を探っている「オービスガイド」の大須賀克己さんに話を聞きました。

 大須賀さんは、これまで日本全国の道を実際に数十万km走り回ってきたドライバーでもありますが、無事故・無違反でゴールド運転免許を3連続更新中です。

※ ※ ※

――そもそも「ネズミ捕り」とは、どのようなものなのでしょうか。

「俗語なので正式な定義はありませんが、一般的に警察の、速度違反の交通取締りを指すようです。ただしオービス(速度違反自動取締装置)は除きます。ネズミ捕りはオービスと異なり、その場で違反切符の処理を行いますが、定置式と追尾式の2方式があります。

 定置式は道路の路肩などに計測機器を設置し速度を測るのに対し、追尾式は白バイや覆面パトカーなどが移動しながら違反車両を探します。

 定置式のネズミ捕りは、各地にお決まりの取締りポイントが存在し、毎日のように行っている場所もあれば、ローテーションで実施されている所もあります。なぜ場所がだいたい決まっているかというと、違反処理を行うスペース(通称、サイン会場)が必要だからです。そのため、地元の人はネズミ捕りの場所を把握していて、捕まるのはほとんど地元以外の人です。

 追尾式のネズミ捕りは、高速道路や幹線道路など速度が出やすい道で、白バイや覆面パトカーなどにより行われます。

 走りながら実施するため取締りエリアは広域ですが、警察車両の拠点となる高速道路交通警察隊の施設があるような場所を基点に行われることが多いので、取締り重点エリアのような場所は存在します。『覆面パトカーは気配で分かる』という方もいますが、トンネル内や夜間は気配も薄れます。

 また、私が片側3車線の高速道路で見たのは、追越車線を飛ばしてくるクルマを白黒パトカーが取り締まる際、パトカーは中央車線を走る大型トラックを挟んで違反車からは死角となる対角線上を反時計回りに巧みに移動し、違反車の後ろに回り込むというプロの神業を見ました。違反車は白黒パトカーの姿に全く見ることなく、気が付いた時は速度を計測された後でした」

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