トヨタ「シエンタ」が4年残価約70%!? 奇抜デザインの先代は「新型モデル登場」でも関係無い? 高リセールに期待か
ライバルの少ないシエンタは、型落ちでもリセールバリューは高水準?
コンパクトミニバンというカテゴリー自体がシエンタとホンダ「フリード」の一騎打ち状態となっていることもあり、新型シエンタはいわゆる「指名買い」のユーザーも少なくないといいます。
そうしたユーザーのなかには、先代シエンタからの乗り換えを検討しているユーザーも少ないようです。
つまり、新型シエンタが登場したことで、先代シエンタの下取り/買取りを検討するユーザーが増えていると考えられます。
このような状況のなかで、先代シエンタのリセールバリューはどのような状況になっているのでしょうか。
前出のトヨタ販売店関係者は次のように話します。
「現在、先代シエンタのリセールバリューはかなり高い水準にあるといえます。
もちろん、実際の価格は個々の状況次第になりますが、4年落ち(2018年式)で走行距離2万km前後の『ハイブリッド G クエロ』であれば、170万円前後の査定価格が期待できる可能性は十分あるかと思います。
また、ガソリン車の特別仕様車『G クエロ』もリセールバリューの高いグレードとして挙げられます。
グレードにかかわらず、パワートレインという観点でみると、ガソリン車よりもハイブリッド車のほうが有利な傾向があります」
高い積載能力を持つシエンタは、法人利用に使われるケースも多く、一部グレードは装備が制限されていることもありました。
一方、快適装備も充実した「G」は個人利用に最適なグレードであり、そこにLEDヘッドランプや「トヨタセーフティセンス」を標準装備した特別仕様車の「G クエロ」は、新車販売時点でも高い人気を誇っていました。
「ハイブリッド G クエロ」が設定された当時の新車価格は246万5855円だったため、もし4年落ちのものが170万円で売却できた場合、4年後の残価は新車価格の約69%となります。
一般的に、3年後の残価が新車価格の50%を超えると「リセールバリューが高い」とされることを考えると、先代シエンタのリセールバリューはかなり高い水準といって良さそうです。
その一方で「アルファード」や「ハリアー」などのモデルでは、一部グレードで新車価格を超える買取価格となる例もあるようです。
この背景には、昨今の半導体や部品不足などによる新車の長納期化があります。
新車の納期を待てないというユーザーは中古車を手に入れるケースも多く、結果として中古車相場全体が高騰します。
このように考えると、先代シエンタの現在のリセールバリューは、通常よりもかなり高いと見ることもできます。
新車の納期が短縮化することで、先代シエンタのリセールバリューも落ち着いていくと見られます。
しかし、前述のとおり、ライバルが少ないモデルでもあるため、当面は一定の水準を維持していくとも考えられます。
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子育て世代に絶大な支持を得ているというシエンタは、子どもの成長に伴い「ノア/ヴォクシー」などといった、よりサイズの大きなミニバンへと乗り換えが行われやすい車種でもあります。
このようなケースが想定される場合には、購入時からリセールバリューを考慮したクルマ選びが重要です。
例えば、一見新車価格が高いようでも、人気のグレードを選ぶことで売却価格を含めたトータルの支払い額が抑えられる場合もあるため、クルマを選ぶ際はリセールバリューにも基にすることをおすすめします。
「そうしたユーザーのなかには、先代シエンタからの乗り換えを検討しているユーザーも少ないようです。
つまり、新型シエンタが登場したことで、先代シエンタの下取り/買取りを検討するユーザーが増えていると考えられます。」
→「少なくないようです」の誤り?