台風やゲリラ豪雨で道路が冠水! クルマで走って大丈夫? 水没被害から愛車を守る方法とは

水没は修理可能? それとも廃車?

 残念ながら水没してしまったクルマは、そのあとどのように扱われるのでしょうか。埼玉県のF整備士に聞いてみました。

水没車は洗っても臭いが残ってしまう
水没車は洗っても臭いが残ってしまう

「程度によって異なりますが、タイヤ半分程度までの浸水であればギリギリ修理可能だと思います。

 タイヤとブレーキローターなどブレーキ一式、ドライブシャフトなどは修理で復活させることができますが、フロアに浸水してしまうと、ボディに貼られたカーペットなどに泥水が染み込んでしまい、見た目にはきれいにできても泥水の臭さが問題です。

 フロアカーペット、エアコン内部、シートの一部にまで染み込んでしまうと、何度清掃しても臭いが取れなくなります」

 また修理箇所が多くなればそのぶん修理費用も高くなり、そうなると同程度の年式、走行距離の中古車を購入したほうが安いこともあるそうです。

 一方で、このような浸水被害を受けてしまったクルマを廃車にせず、格安で中古車市場に流す業者もいるようです。

「最近はインターネットで中古車を探すのが一般的になりましたが、見た目も悪くなく走行距離も短いのに相場よりかなり安い中古車のなかには、水没したクルマなど何らかのトラブルを抱えている車両の可能性が高いです。

 汚れた水の臭いがしてくる、インテリアが湿気っぽいといった中古車は手を出さないほうが賢明ですので、必ず実際に現車をチェックすることをお勧めします」(F整備士)

※ ※ ※

 台風やゲリラ豪雨による道路の冠水は年々増加している印象です。

 クルマで冠水路を無理やり突破するのではなく、可能な限り迂回するといった命を守る行動を心掛けることが、クルマへの被害を減らすことにもつながるといえそうです。

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