「車中泊可能!?」ゴツかっこいい新型軽ワゴン「タント ファンクロス」は荷室の使い勝手もあがっていた

ダイハツの軽スーパーハイトワゴン「タント」に、クロスオーバーモデルの新型「タント ファンクロス」が2022年秋に発売される予定です。内外装のアウトドアテイストを増し使い勝手も向上させています。新型で車中泊は可能なのでしょうか。

室内長は2m以上! 新型「タント ファンクロス」は大人2名の就寝も可能か!?

 ダイハツは、2022年秋に発売を予定する軽スーパーハイトワゴン「タント」のマイナーチェンジモデルを2022年8月22日に先行発表し、同時に新ラインナップ「タント ファンクロス」を追加します。いま流行りのクロスオーバーSUVテイストを内外装に与えたモデルです。
 
 新型タント ファンクロスは、SUV風のアクティブな内外装デザインに加え、濡れた荷物も積みやすい防水加工を施した荷室とするなど実用性も向上させ、アウトドア派ユーザーのニーズに応えます。
 
 ならば最近注目の「車中泊」対応はどうなっているのでしょうか。

いま流行りのクロスオーバーSUVテイストを内外装に与えたダイハツの新ジャンル軽スーパーハイトワゴン、新型「タント ファンクロス」
いま流行りのクロスオーバーSUVテイストを内外装に与えたダイハツの新ジャンル軽スーパーハイトワゴン、新型「タント ファンクロス」

 今秋発売を予定する新型タント ファンクロスは、まだ価格や詳細スペックこそ発表されていないものの、内外装の写真などが先行公開済みです。

 新型タント ファンクロスは、軽スーパーハイトワゴンのタントをベースに、外装ではブラック加飾の前後バンパーやサイドガーニッシュ、ルーフレールが備わり、クロスオーバーSUVテイストあふれるデザインが特徴です。

 ボディカラーは、そんなデザインにマッチするモノトーン8パターン、2トーンカラー5パターンの全13色の豊富なカラーバリエーションが用意されます。

 内装も、迷彩柄風のシート表皮や、アクセントカラーにオレンジを取り入れた内装トリムやインパネとし、外装とのイメージを統一させました。

 また見た目だけではなく、後席を前倒しし荷室を拡大した際の「防水加工シートバック」や、荷室をフラットにして2段積みもできる「上下2段調整式デッキボード」などを加えることで、使い勝手を向上させていることも見逃せません。

 ちなみにデッキボードは単体で取り外して、屋外でテーブルとしても活用可能です。

 なお660ccの自然吸気エンジンに加え、同ターボエンジンの2タイプが用意されることも明らかにされています。

 もともとタントは、軽とは思えぬ広大な後席空間に加え、車体左側面に大開口部を持つセンターピラーレスのスライドドア「ミラクルオープンドア」による使い勝手の良さなどから、ファミリー層を中心に一定の支持を集める人気モデルです。

 内外装のデザイン刷新によりアクティブなイメージが大幅に向上したうえ、汚れた荷物なども積みやすくなった新型タント ファンクロスは、新たな客層となるアウトドア派ユーザーからの支持も集めることでしょう。

 そうなると俄然気になってくるのが、近年注目度が高まっている「車中泊」への対応です。

 正式発表はまだありませんが、ほかのタントシリーズ同様に、新型タント ファンクロスでも多彩なシートアレンジができるものと予想されます。この機能を利用すれば、大人が車中泊することも可能となります。

 代表的な「助手席フルフラット機構」は、助手席シートを後ろ倒しし、前倒しした後席により拡大した荷室と一体化させることで、長い荷物などを積載するモードですが、これは車中泊にも対応可能です。

 停車時なら運転席も同様に後ろ倒しすることで、一体化した大きなベッド空間を生み出すことができるのです。

 ダイハツの社内測定値によると、タント(現行型)の室内長(インパネから後席背もたれまでの距離)は2180mmあります。

 実際にはステアリングホイールが手前に飛び出しているほか、シフトレバーなどの突起物もあるため、実質的な「寝床」の長さは1.8mといったところでしょう。

 とはいえ、大人2名が寝るには必要十分な空間があることが数値のうえからもわかります。

 ただし現行型タントで実車に寝転んでみると、シート前後左右の凹凸に加え、荷室側も背もたれなどの起伏が生じるため、完全にまっ平にはなりません。

 新型タント ファンクロスでは荷室側に新たに上下2段調節式デッキボードが備わり、よりフラットな荷室床面となるため、そのまま寝ても大きな問題はなさそうです。

 とはいえキャンプ用のエアマットなどを用意すれば、寝床の凹凸の負担も解消できるので、事前に用意しておくことをおススメします。

 さらなる快適性を求めるなら、通販サイトなどで、専門業者による現行型タント専用設計のベッドキットも探すことができます。

 同様に用意されている車種専用対応の遮光用プライバシーシェードなどと併せ、購入を検討してみるとよいでしょう。

※ ※ ※

 2022年9月現在、新型タント ファンクロスの荷室シートアレンジに関する公式情報、とくに前述した助手席フルフラット機構の写真が公開されていない点が、車中泊派としては唯一気がかりな懸念点となります。

 新型タント ファンクロスの正式な情報公開が、いまから待たれるところです。

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