トヨタ高級ミニバン「アルファード」が「実質50万円」で乗れる!? 人気ゆえの異常事態に! 実は気にしたい「リセールバリュー」とは

アルファードが50万円で乗れる!?驚異的なリセールバリューの理由とは

 一方、トヨタ販売店の担当者によれば、すでにアルファードを所有しているユーザーはリセールバリューの高さの恩恵を受けられる可能性が高いといいます。

「先日、当店で2020年式の『S”C パッケージ”』を下取りさせていただきましたが、その際には420万円ほどの査定結果となりました。

 この個体は2万kmを超える距離を走っており、日常的に使用されていたものです」(前出の販売店)

「S”C パッケージ”」の車両価格は468万1600円であるため、オプションなどを含まない単純な計算ではありますが、このユーザーは実質的には2年間でわずか50万円ほどの負担でアルファードを所有できていた計算となります。

 これまでは、3年後の下取り価格が車両価格の50%程度を超えれば、リセールバリューが高いモデルといわれてきました。

 しかし、2年経過後での売却ではあるもの、ケースでは下取り価格が車両価格の90%を超えています。

 アルファードがこれほどまでに驚異的なリセールバリューを見せる背景には、前述した新車の供給不足に加え、アルファードが事実上唯一無二の存在となっていることも関係しています。

まさにファーストクラス? トヨタ「アルファード Executive Lounge」の後席
まさにファーストクラス? トヨタ「アルファード Executive Lounge」の後席

 大型の高級ミニバンというカテゴリーで見ると、アルファードと比較される存在は皆無です。

 強いて挙げれば日産「エルグランド」やメルセデス・ベンツ「Vクラス」がありますが、販売台数で見るとアルファードには遠くおよびません。

 このような一強状態では、アルファードのリセールバリューを下げる要素はほとんどありません。

 今後、新型アルファードの情報が徐々に公開され始めれば、全体的な相場価格も下がっていくと見られますが、それまでは当面アルファードのリセールバリューは高止まりを続けていくと見られています。

※ ※ ※

 前述のケースのように、車種や売却するタイミングによっては想像以上の高値が付く場合があります。

 リセールバリューだけでクルマを選ぶのはおすすめしませんが、クルマの購入する際にはその車種のリセールバリューについてもチェックしておくことが重要です。

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