なぜ昔の内装は「豪華」だった? ソファ並の後席備えた「ハイソカー」多数登場も! 現代の高級車トレンドはなんなのか?

かつてのクルマは「走る応接間」といわれるほどラグジュアリーな内装のモデルがありました。しかし最近ではかつてほどの高級&豪華な内装は珍しくなっています。どのような移り変わりがあったのでしょうか。

高級車の内装は「アナログとデジタルの融合」がテーマに?

 近年では高級車における内装のトレンドもさらに変化を見せつつあります。

 例えば、LSでは日本的な美を表現したインパネに12.3インチの大型ディスプレイが配されるなど、最先端のデジタル装備も大きな魅力のひとつとなっています。

 また、LSのライバルであるメルセデス・ベンツ「Sクラス」のインテリアには、大面積のトリムと大型メディアディスプレイというアナログとデジタルが調和したデザインが採用されています。

 このように、最新の高級車では、最先端のデジタル装備をいかに既存のインテリアに融合させるかがひとつのテーマとなっています。

 こうした背景には、クルマの基本性能がすでに一定以上のレベルにあることが関係しています。

 例えば、「走る・曲がる・止まる」といったクルマの基本的な機能や信頼性、耐久性については、かつてほどメーカーごと、モデルごとの差がなくなっており、競合モデルとの差を出しにくい時代となっています。

これが最新の高級内装!? メルセデス・ベンツ「Sクラス」はスゴかった!
これが最新の高級内装!? メルセデス・ベンツ「Sクラス」はスゴかった!

 一方、最先端のデジタル装備に関しては、まだまだ発展途上にあり、それはつまり競合モデルとの差別化を図る重要な要素となることを意味しています。

 そして、その代表格である大きなディスプレイやスイッチ類などがマッチするのは、やはり「ワインレッドに染められたフカフカのモケットシート」よりも、洗練された現代的なインテリアといえます。

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 このようにユーザーのトレンドの変化やメーカーの都合などから、「ハイソカー」に見られるような内装は、近年ではあまり見られなくなりました。残念ではありますが、これも時代の変化ということなのかもしれません。

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Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明

自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。

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