なぜ「スライドドア」が勝手に開いた? 意外と多い「洗車機で水浸し」 事前にすべき対策とは

荷物を抱えている際や狭い駐車場などで便利な「スライドドア」。最近ではボタンひとつで開閉するタイプもありますが、それにより洗車機などにおいて思わぬトラブルも起きているようです。

洗車機でスライドドアが勝手に開いた? 車内が水浸しに…

 ミニバンや軽ワゴンなどに採用されている「スライドドア」。最近では、電動式が主流となり、ドアノブを引く動作またはボタンを押すことで自動で開閉するタイプがほとんどです。
 
 そうした電動式スライドドアですが、洗車機での作業中にブラシがボタンなどに触れドアが開くトラブルがあるといいます。

スライドドア車で洗車機に入る際にはAUTO機能をOFFにすること!
スライドドア車で洗車機に入る際にはAUTO機能をOFFにすること!

 スライドドアは年々進化しています。かつて手動式が主流でしたが、ボタンひとつで自動で開閉する電動式が標準装備されています。

 さらに、最近では足元のセンサーに足をかざすことで手を使わなくてもドアが開けられる「ハンズフリーセンサー」が搭載されているや、ホンダ「オデッセイ」では触れずにジェスチャーで開閉するものなど、荷物を持っていたり赤ちゃんを抱えていて両手がふさがっていても、ドアの開閉がおこなえるので人気です。

そうしたなかで、作動している洗車機のブラシがパワースライドドアのボタンを押してしまい、誤ってドアが開いたまま洗車を続け、車内が水浸しになったケースもあるようといいます。

 SNSでも「前のクルマ、洗車中にスライドドアがオープンして、洗車機が止まっていた」「まさかの洗車機でタントのスライドドア開くとか~すぐ気付いたから閉めたから、最小限の被害で済みました」など目撃や実体験の投稿が見受けられます。

 スライドドアが開いた状態で洗車機が作動し続ければ、シートやカーペットは水浸しになります。

 また、フロント周りまで水浸しになってしまうと事態はさらに深刻で、インパネやダッシュボード周りの電装系は防水処理をされていないことが多いため、配線類が濡れた状態で起動するとショートする可能性もあります。

 このようなこともあり、洗車機による誤作動でスライドドアが開閉する誤作動は避けたいものですが、具体的な防止方法はあるのでしょうか。

 実際にガソリンスタンドなどのセルフ洗車機の設置場所では「オートスライドドアのワンタッチスイッチやハンズフリーセンサーでドアが開いてしまう可能性があるのでスイッチをオフにしてください」といった注意看板が設置されているところもあるようです。

 また、首都圏の国産メーカー販売店担当者は、以下のように話します。

「基本的にはほとんどの車種にパワースライドドアの機能が搭載されています。

 パワースライドドアの電動スイッチはオフにすることができるため、洗車中などで開いてしまうことが不安な場合は、オフにするのがいいかもしれません」

 また洗車専門店などではスライドドアのトラブル防止に関して、次のように話しています。

「当店では、パワースライドドアやバックドアが付いているクルマは車内のスイッチをAUTOからOFFに切り替えるか、施錠して開かないようにしてから作業を開始します。

 洗車機と人による手洗いの両方の洗車コースがありますが、どちらの場合も同じようにロック状態を確認してからおこないます。

 また、拭き上げなどの仕上げをしているクルマは専用のスペースでおこなうことで、洗車中と拭き上げ中のクルマが近くにならないように工夫をしています。

 また、もし車内に水が掛かってしまった場合には専門のクリーニング業者などに頼むのが適切です。

 自分でドライヤーを使って乾かすことは、シートを痛めることややけどの可能性もあるほか、シート生地や隙間に残った水分はカビなどの原因となり、確実に乾燥させなければ意味がありません」

※ ※ ※

 万が一、洗車機の利用中に誤ってスライドドアが開いてしまった場合には、運転席から状況を確認しつつ、開閉ボタンを押すなどしてドアを閉めるようにしましょう。

 また近くにスタッフなどが居れば、緊急停止ボタンを押すように求めるなどの対応が求められます。

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