超奇抜顔の新型「ラージミニバン」登場!? 全長5m&全幅2m超えの「Zeekr 009」 まもなく中国で発表へ

中国の自動車メーカー「ジーカー」は新たなラージミニバンとして「009」を中国市場へ投入する予定です。どのようなモデルなのでしょうか。

デカすぎる大型ミニバン「009」とは

 日本電産のトラクションモーターシステム「E-Axle」を採用したことでも話題となった中国の自動車ブランド「ジーカー」。その第1弾モデル「001」に続く新たなモデルがまもなく登場することがわかりました。
 
 そのモデルは超奇抜で斬新な見た目の純電動ミニバンとなるジーカー「009」です。

なんだこの顔は!? 奇抜過ぎるジーカー新型ラージミニバン「009」
なんだこの顔は!? 奇抜過ぎるジーカー新型ラージミニバン「009」

 ジーカーを展開するのは、中国メーカー全体で7番目の規模、民営メーカーでは最大となる「ジーリー」です。

 ジーリーは中国企業ですが、傘下にはボルボやロータスなど、名だたる世界中の自動車メーカーを収めており、今やグローバル企業として認知されています。

 創業者の李書福は自動車産業に参入する前は写真館を経営。それで得た収入を元手に冷蔵庫部品製造会社を設立しました。

 1993年には倒産した国営の二輪車製造工場を買収し、それを長らく夢見ていた「自動車産業参入」への足がかりにします。

 当時の中国は、自動車メーカーを数社に集約する政策により、自動車製造への新規参入は困難でした。

 それでも夢を諦めず、李書福は1996年に試作車「吉利一号」を完成、1998年8月には初となる量産モデル「豪情」の生産を開始。

 当初は法律の穴を突いた生産方法でしたが、2001年には晴れて正式な自動車メーカーとして政府より認可を受け、そこからはものすごい勢いで成長を歩んでいきます。

 2010年にボルボ、2017年にロータスなどの海外企業も続々と買収。今ではグループ全体で年間220万台(2021年)を販売する一大企業になりました。

 2016年にはボルボと共同で新ブランド「リンク・アンド・コー」を設立。ディーラーを介さない販売網、サブスクリプション形式の採用など、既存の自動車メーカーにはないスタイルが特徴的な「若者向け」ブランドとなります。

 現在は、01から09まで、コンパクトセダンやコンパクトSUV、ミドルサイズSUV、電動スクーターなど、幅広い車種をラインナップ。

 中でも、「03」は2018年10月、ワールドプレミアが導入計画の無い日本の富士スピードウェイでおこなわれたことで大きな話題を集めました。

 そんなリンク・アンド・コーの姉妹ブランドが2021年に誕生したジーカーです。

 リンク・アンド・コーではガソリン車も扱っていますが、ジーカーは全モデルが電気自動車の「純電動ブランド」です。

 最初のモデル「001」は2021年4月に発表。5ドアのシューティングブレークとなる001は単に純電動というだけでなく、上質さとスポーティーさも兼ね備えたラグジュアリーカーとなります。

 駆動モーターには日本電産が開発した「E-Axle」を採用。「E-Axle」は電動車におけるモーター、インバータ、ギアを一体化した小型ユニットとして搭載できるのが大きな特徴です。

 また、オーディオにはヤマハが専用で開発したサウンドシステム(25mmツイーター×4、80mmスコーカー×3、160mmウーファー×4、200mmサブウーファー×1)を採用。そしてブレーキは曙ブレーキ工業の4ポットフロントキャリパーがオプションとして選択可能となっています。

【画像】これは奇抜過ぎる! アルファードよりデカい大型ミニバン「009」の実車を見る!(25枚)

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