超奇抜顔の新型「ラージミニバン」登場!? 全長5m&全幅2m超えの「Zeekr 009」 まもなく中国で発表へ
全長5m&全幅2m超えの超大型ミニバン「009」とは
そしてジーカーが次にリリースするモデルが大型ミニバンの「009」。
全長5209mm×全幅2024mm×全高1856mmのダイナミックなボディが特徴的ですが、なんといっても目を引くのはその奇抜なフロントマスクです。
逆U字のヘッドライトに、極度に簡素化されたガーニッシュ。このようなデザインは他メーカーでも見ないようなもので、まさに新世代の購入者層を見据えたジーカー特有のセンスを感じます。
パワートレインは前後に出力200kWのモーターを搭載、合計出力は400kW(536hp)。搭載バッテリーに関しては容量が不明であるものの、中国独自のNEDC方式での航続距離は700kmを超えるとされています。
中国ではミニバン市場が加熱の一途を辿っています。もちろん、保守的なスタイルの自動車であるセダンも依然として人気ですが、大家族の移動に便利なファミリー向けミニバンや、政府高官や芸能人、重役などの送迎に適した高級ミニバンなどへの需要が高まっています。
そのなかでも不動の人気を誇るのがトヨタ「アルファード」ですが、中国では輸入車扱いとなり、1か月に販売できる台数も限られています。
そのため、希望小売価格は83万9000元(邦貨換算:約1728万7300円)からですが、優先的な納車のための追加料金がディーラー独自で設定されており、合計で2500万円近くを支払うのが一般的です。
しかし、アルファードは日本の道路事情に合わせており、若干小さめ。室内空間に影響するホイールベースも3000mmなので、中国国内でこのサイズは小さいという意見も多く見られます。
その不満への解決策として中国内外のメーカーは対抗馬を続々とリリース中。海外メーカーの中国専売モデルでは老舗どころとしてビュイック「GL8」が挙げられますが、最近ではフォルクスワーゲンも「ヴィロラン」というミニバンを発売しました。
それ以外にも、中国メーカーからはロエウェ「iMAX8」、マクサス「G90」、トランプチ「M8」、デンザ「D9」、紅旗「HQ9」など、数多くの全長5m超ミニバンが登場しています。
ですが、そのなかで全幅が2mを超えるものは2005mmの紅旗HQ9のみで、2024mmのジーカー009は紹介したどのモデルよりも広いボディを持つことになります。
ホイールベースも堂々の3200mmなので、広々とした車内で極上の体験を乗員にもたらすことができるでしょう。
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続々と登場するライバル車。それを迎え撃つアルファードですが、その衰え知らずの人気は中古車市場からも見て取れます。
中古車サイトでは未登録新古車や低走行車が相変わらず2500万円から3000万円の間で販売されており、新車価格よりも大幅に高額な値段にはただただ驚かされます。
10年落ちの2代目アルファードの2.4リッター仕様(23万キロ走行)でも450万円の値がついており、もはやカルト的な人気となっているといえるでしょう。
ジーカー009は2022年内の発表を予定。ますます混沌を極め中国のミニバン市場において、どのような評価で迎え入れられるのかが気になります。