「行きづらい…」なぜ「運転免許センター」は不便な所に多い? アクセス悪い立地に存在するワケ
免許センターで技能試験ってどういうこと? 「一発免許」の難しさとは
また、最近では、運転免許取得の際に自動車教習所に通うのが一般的で、「運転免許=自動車教習所」とイメージする人も多いかもしれませんが、教習所に通うことは必須事項ではありません。
運転免許の取得では、道路交通法や運転マナーといった「学科」と、実際の運転技術である「技能」のふたつにおいて合格点をクリアする必要があります。
各都道府県から認定を受けた「指定教習所」を卒業すると、技能の試験はクリアできた証となり、学科試験だけを免許センターで受けるという運びになります。
そのため、「免許センターに路上コースがあるのはなんで?」と思う人も少なくないでしょう。
実は、免許の取得においては、自動車教習所に通わずに、学科試験と技能試験をどちらも免許センターで受けるという方法もとることができます。
こうした方法は、一般的に「一発免許」と呼ばれています。
ただ、一発免許の技能試験の合格ハードルは非常に高く、通常の運転操作に加え、自動車教習所で丁寧に教わるはずの車線変更の仕方や右左折方法、坂道発進などをすべて独学で学んでおく必要があります。
そのため、一発免許にチャレンジするのは、自動車教習所に通う時間がとれない多忙な人や、実家の手伝いで私有地を運転することがある人、さらに運転免許を一度失効した人などそれぞれの事情がある人となっており、受験者数は多くはありません。
また、一発免許にかかる費用は、普通車の場合では、普通仮免許試験が5500円、普通免許試験が5400円、取得時講習が1万5400円となっており、合計で2万6300円となっています。
自動車教習所では、一般的に、AT限定免許で約30万円、MT免許で約32万円が費用相場となっており、こうした費用を節約したい思いから一発免許に志願する人もいるようです。
運転免許試験場で技能試験をうけて免許取得に取り組む人はあまり多くなく、教習所で技能講習をうけて卒業検定に合格することにより、技能試験を免除する人がほとんどです。
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なお、各都道府県の運転免許センターまでのアクセスや設置数は、各地域の警察の規模や体制で大きく変わってきます。
例えば岐阜県では、警察署を除く免許を交付できる施設は6か所ありますが、対して神奈川県、埼玉県、秋田県、山形県、鹿児島県、兵庫県などでは1か所のみとなっています。
免許にかかわる手続きは時間のかかることが多く、状況や条件によっては半日以上拘束されることもあるため、事情があって免許センターを訪れる際には、時間に余裕をもっておくのが良いでしょう。
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