クルマの「AM・FMラジオ」はなぜ残る? CD/MDは廃止進む! 災害時にも役立つ存在? ラジオが必要な理由とは

CD/MDスロット無いカーオーディオ市場はどうなっている?

 前述の通り、最近ではCDやMDスロットを設けない商品(1DIN)も流通しています。

 前出のパイオニアもそのひとつですが、現状の市場動向について「ここ2年ほどは半導体不足の影響で大幅に生産を減らしているため、正確な市場動向は把握できない」と前置きしたうえで、1DIN向け製品について以下のように説明します。

「市場自体は若干の縮小傾向はありながらも、大きな落ちはなく一定の規模で安定しているという印象です。

 しかし日本国内では、もともとカーオーディオの一定の市場が安定して存在しています。

 1DINは2DINに比べて適合車種が増やせるほか、筐体部材が少なくて済むというメリットがあり、パイオニアでは1DIN向け商品をカーオーディオのメインにしています」

スマートフォンと接続する1DINオーディオにもAM/FMのラジオは付いている(画像はパイオニアのMVH-7500SC)
スマートフォンと接続する1DINオーディオにもAM/FMのラジオは付いている(画像はパイオニアのMVH-7500SC)

 また前述の1DIN商品を使わずとも音楽を聞くだけであれば、純正カーナビのBlutooth接続でも可能ですが、あえて専用商品を購入する理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

 首都圏のカー用品店のオーディオ担当者は次のように話しています。

「スマホ接続が出来る1DINを購入されるお客さまは元々、カーナビが付いていない、カーナビが付いていても古くスマホと接続出来ない、または2DINを設置できないといった事情があります。

 また最近では、2DINカーナビは要らないけど同乗者がYouTubeなどを見たい、といった理由から購入されるケースです。

 1DINにも種類が存在し、スマホをディスプレイ代わりにするタイプや、ディスプレイオーディオ付きのものなどいくつか展開しています」

※ ※ ※

 このように、スマートフォンが1台あればナビ機能、オーディオ機能、動画機能を賄える時代ではあるものの、クルマ本体のスピーカーから音楽を聞くことや、運転に集中してナビ案内を使うには、1DINがあると便利なのかもしれません。

 なお、これらの1DIN商品でもAM/FMのラジオ機能は標準装備されており、ラジオはカーライフとは切っても切れない存在なのです。

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3件のコメント

  1. FMの電波は飛距離が短く障害物に弱い。AMの電波は飛距離が長く障害物に強い。高速道路は土地の安い山間部を縫って走っているため、災害発生時に携帯電話の電波圏外でもAMラジオがあればノイズ混じりでも情報は得られる利点がある。AM民放が近いうちに北海道を除いて全てFM放送に移行するが、NHKはそのままAMが残る。依って、AMチューナーはFMへの移行後も残る。

  2. たまーに聴きたくなるんだよなぁ
    遠出する時はその都度周波数変えなきゃいけないけど、それがなんか好きなんだよねw

  3. 私はオーディオよりラジオを聴く比率が高いので絶対残してほしいですね。

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