真夏の車内に「子供が…」どうすべき? 短時間でも危険!? 熱中症時の対応方法とは
真夏の車内に「もしも、子供が取り残されたら…」どのような危険があるのでしょうか。また熱中症時にはどのような対応が求められるのでしょうか。
真夏の車内は高温注意!どんな状況になる?
真夏の車内は、エアコンをつけないとすぐに高温になります。
暑い時期に子供を車内に放置する、わずかな時間でも命に関わることがあります。
実際に炎天下の車内に子供を放置した結果、死に至らしめるという痛ましい事件が発生していますが、実際にはどのような危険があるのでしょうか。
2022年7月29日、神奈川県厚木市内で1歳と2歳の子供を放置し、熱中症で死亡させた疑いで20代の女性が逮捕されたという事件が発生しています。
例年、気温が高くなる時期になると同様の事件が報道されますが、パチンコ関連団体が発行する「子どもの車内放置防止対策マニュアル」では、パチンコホールの駐車場での子供の車内放置死亡事故について、発生時期の傾向を明らかにしています。
傾向として、春先から初夏(3月から5月)、並びに、夏休み期間(7月、8月)の午前中から昼過ぎの時間帯に、エンジン停止中の車内で、チャイルドシート(ベビーかご)に寝かされた乳幼児の死亡事例がもっとも多く報告されている傾向があるといいます。
このような報告もあるなかで車内の気温上昇について、JAFの担当者は以下のように話します。
「JAFがユーザーテストでおこなった実験で、窓を3cm程度開けた状態やサンシェードでフロントガラスを覆ったときの車内温度は、対策なしのクルマと比べてわずかしか温度上昇を抑えることができませんでした。
また、外気温35度で日なたと日陰に停車し、車内温度を比べた実験では、1時間後には日なたが43度、日陰が36度という結果になりました。
日陰のほうが温度の上昇を抑えることができますが、それでも車内温度は高く、熱中症になるおそれがあります」
さらに、JAFのユーザーテストでは、外気温35度、窓を閉め切った状態で炎天下に駐車したクルマの場合、エンジン停止後からたった15分で車内の「暑さ指数」が人体にとって危険なレベルに達することがわかっています。
日陰に駐車した場合でも、その車内温度の差はわずか約7度であり、日陰だからといって安全というわけでもありません。
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また前出の担当者は、車内の子ども放置について次のように話しています。
「『少しの時間だから』『寝ているから』といった理由でも子供やペットを車内に放置するのは危険です。
また、加齢により体力の低下した高齢者は体温調整機能が低下していることがあるため、同様に危険です。絶対に車内に残さないようにしてください」
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